空港までのアクセス
ホテルから空港まではシャトルバスと香港鉄道が便利だ。ホテルから無料のシャトルバスに乗り、香港駅で降ろされると、駅に入ってすぐにチェックインできる。ただしピーチ航空はダメだ。香港駅ではチェックインできない。
駅で荷物を預けたら、身軽になって地下の空港急行ホームへ。専用の電車に乗れば24分で空港に到着。ホームからターミナルまでも緩やかなスロープを歩くだけなので移動も楽だ。
香港に着いた時は、同じく空港急行で香港駅まで行くと、改札の向かい側にシャトルバスの乗り場があるので、乗ってしまえば30分ほどでホテルに着く。
とにかく楽だ。
台北も似た感じだ。昔は桃園空港から台北市内まではリムジンバスしかなくて、一時間半ほどかかったと記憶している。それが今では空港急行ができたので、30分で着いてしまう。台北駅は地下通路が伸びていて地下鉄に乗り換えられるので、炎天下の中も悪天候の中も歩く必要がない。帰るときも台北駅でチェックインできる。
翻って羽田空港はどうだ?モノレールに乗るまではいいとして、浜松町の乗り換えはJRのみだ。通路が改良されてようやく乗り換えが楽になったが、昔は面倒臭かった。浜松町の駅は狭いし、地下鉄に乗り換えるにも大江戸線と浅草線のみで、大門駅まで歩かなければならない。
東京駅から羽田空港まで直通させる話は昔からあるが一向に実現しないままオリンピックを迎えることになった。あのモノレールだけで来日客をさばけるのだろうか。列車をたくさん走らせるにも、浜松町のモノレール駅のホームは一本しかないのだ。
おまけにモノレールの車内は狭い。日本人でさえ狭く感じるのだから、日本人よりも体の大きな外国人にとって苦痛にはならないだろうか。
かといって京浜急行はといえば、よく止まる。以前、乗るたびに事故だの故障だので遅れたり、運転中止になったりして、立て続けに酷い目にあってから、空港からは絶対に京急に乗らないことにしている。
成田空港もスカイアクセス線ができてからは近くなったとはいえ、乗車が日暮里駅。無駄にでかいのに通路が細い。
バスはといえば、リムジンバスも東京駅では八重洲北口まで歩かされる。一番いい位置はJRバスが使っている。新宿駅西口もバス停は道路を挟んで向かい側。雨の日は濡れるし、すぐそばの駅入口は階段なので、荷物を持って降りるのはキツイ。バスタに行けば乗り換えは楽だが、新宿行きのリムジンバスでバスタに停まるのは一部だ。
要するに日本の交通システムはシームレスにできておらず、バラバラだ。それが台北や香港はシームレスなのだ。
こうやって空港の施設だけでなく、アクセス面でも外国にどんどん水を開けられる日本。問題意識を持っている官僚や国会議員が果たしてどれだけいるのだろうか。
香港航空670便
214番ゲートで搭乗を待つ。エコノミークラスだからいつもみたいに優先搭乗はない。なぜビジネスクラスがないのだろうか。ピーチみたいに、足元の広い席は追加料金が必要だが、一番前の席を予約しておいた。
飛行機が離陸する。洋上に風力発電施設が見える。
スマホを携帯バッテリーに繋げて充電していたら、使ってはダメだとアテンダントに言われる。
はあ?
仕方なく、スマホのケーブルをバッテリーから外す。
モニターでは韓国の番組の字幕版が流れている。
ようやく食事の時間だ。ポークライスかチキンパスタのいずれかを選ぶ。ではポークで。食事を載せたトレイを渡される。
狭い席でこれを食えというのか。水のパックの蓋が開けづらい。勢いついてぶちまけないように気をつけなくては。水をカップに入れる。次に蕎麦つゆを麺にかける。最後に豆花のパックを開ける。
一段落。
まずは蕎麦。ワサビが見当たらないが、とりあえず混ぜる。ワサビの香りがする。どこに隠れている?見つからない。しかし間違いなくわさびが香っているのだから、よく混ぜる。そうしないと塊を食べて大惨事だ。さあ、食うぞ。
行きのようなとろける麺ではなかった。コンビニ蕎麦と変わらない。
次はパンだ。さらにご飯にかぼちゃに…炭水化物ばかりだな。バターをつけて一口。表面がカリッとして中はもちもち。意外にうまい。
豆花を一口食べる。
甘い。
私は出汁につけた方が好きだな。北京では朝ごはんによく食べたものだ。これはデザートなのだな。後回しだ。
ご飯は豚肉のあんかけ。添えてあるのはかぼちゃと豆。豚肉は固くないが、味付けはなんだろう。くせのある香りだ。臭みではないかと思わないでもないが、基本的に醤油味だな。全部混ぜて食べてしまおう。味は美味くも不味くもない。食う分には問題ないか。
さて豆花。うーん。トロ豆腐に砂糖をかけたような味だ。やっぱり出汁の方が好きだな。
完食。
次回は搭乗前に食事を済ませよう。それか、降りてから食べよう。でも香港から鹿児島に行くことは滅多にないだろうな。
アテンダントが私に声をかける。バッテリーパックを使うなって?ハイハイ。
なんでダメなの?
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。