2024年4月28日
ふくべ大滝

白山白川郷ホワイトロード ~石川県内~

白山市から白川郷へ

白山は石川県と岐阜県の間にそびえる山で、白山国立公園に指定されている。富士山、立山とならぶ日本三大霊峰の1つである。このふもとを通る道が白山白川郷ホワイトロードだ。国道360号線の一部なのだが、ホワイトロードは国道ではなく林道になっている。夏の水害で不通になっていたが、九月末に開通したとあり、一度通ってみたかった。

小松市内の回転すし店で食事を済ますと、国道360号線を一路、山に向かって走る。雨は止んだが、天候はあまり良くない。

白山白川郷ホワイトロードの景色

山に入ると空が晴れてきた。山の緑と空の青さの間に入り込む白い雲、雲海のような山雲が美しい。まるで絵画のようだ。道には車がほとんど走っていない。贅沢な風景を独り占めしながら、好きなところで車を停めて景色を堪能する。

尾添川 砂防堰堤

ホワイトロードに入って1kmほど走ったところから川面を見る。尾添川に設置された砂防堰提が見えた。上流から流れてくる岩や小石をせき止めている。川辺まで降りてみたいが、そんな時間はなさそうだ。17時でこの道は閉鎖されてしまうのだ。いくつかの滝に立ち寄りながら道を進んだ。

しりたか滝

尾添川の深い谷に沿って走るこの道は、山肌を流れ落ちて川に注ぎ込むいくつもの滝を眺めることができる。展望台や駐車場が完備されている滝もあれば、簡単な駐車場と歩道だけがある滝、そして道路沿いに説明用の案内板があるだけの滝もある。石川県側から入って最初に見える滝がここである。

しりたか滝 案内板

駐車スペースがないので、路肩に停めてじっくりと眺める。落差は100m。車がまったく走っていないからこそなせる行為なのだが、休日やシーズンでは不可能だろう。貸切のような風景に大満足なのである。

しりたか滝
しりたか滝

蛇谷園地

しりたか滝の次は赤石の滝だが、走りながらではよく分からなかった。続いては岩底の滝であるが、時間が限られているので、帰りに寄ることにした。次に車を停めたのは蛇谷園地駐車場。車は数台しかいない。姥ヶ滝観瀑台までは356mである。行きたい。見てみたい。

蛇谷園地 案内板

この遊歩道を降りていけば滝にたどり着けるのだろうが、往復35分、見学10分、計45分も消費すれば、おそらく閉鎖の時間までに道から出られなくなるだろう。無念だ。またの機会にと自分に言い聞かすが、いつのことだろうか。何も調べずにここに来た。つい最近まで通行止めだったことすら知らずに来た。小松空港でレンタカーを借りるときには通行止めだと言われて驚いた。

蛇谷園地 遊歩道

展望台から見えるのは小親谷の渓流である。この奥にも滝があると案内板に書かれている。

小親谷

景色を眺めていると、なんだかガサゴソと音がした。なんだろうと音源に近づいてみるとサルがいた。こんな至近距離で野生のサルを見るのは久しぶりだ。

蛇谷園地 野生の猿

ふくべ大滝

この道路にいくつもある展望台の中でも、滝が見どころなのはここだけである。落差86mの滝を間近で見ることができるのだ。

駐車場に車を停め、道路を渡って展望台に向かう。

ふくべ大滝と案内板

望遠レンズで撮影してみる。

ふくべ大滝
ふくべ大滝

滝が少し東を向いているために、夕方だと陽が差さずに影となってしまう。帰りは午前中に寄ったのだが、見事な快晴のもとで、しっかりと滝を鑑賞することができた。ここに立ち寄るのであれば午前中である。

白山展望台

国見展望台は帰りに寄ることにして通り過ぎた。次は白山展望台だ。雲が低い。青空も見えるが、標高が高いことを実感する。ここには帰りにも寄ったが、朝と夕方で景色がまったく異なっていた。

白山展望台

駐車場の案内板。ここが石川県側で一番端の展望台であることが分かる。

白山展望台 案内板

白山展望台からは紅葉がきれいに見えた。残念ながら私の腕では、紅葉の繊細さを画像に残すことができなかった。後で知ったのだが、このように雲がかかって、画像が荒れてしまうようなときは、連写で十枚くらい撮影しておき、Photoshopで画像合成することで、美しい画像を得ることができるようだ。星の写真でこの技法を使うことは知っていたが、霧や雲、そして夕暮れや夜景、暗所の撮影にも使えるとは知らなかった。

白山展望台からの眺望

今度からは連写することにしよう。だいぶ暗くなってきた。もう16時半である。18時に閉鎖されるので、あとは一路、高山市を目指すことにした。

帰りは天気がいいことを祈ろう。

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