岩見沢から新千歳空港までは高速よりも下道を走った方が早い。電車よりも早く着く。ＪＲだと札幌経由になる上に、昨年のダイヤ改正で旭川方面への直通電車が廃止され、より不便になった。そもそもほとんどの客が空港から札幌に行くのにノンストップの電車もない。電車の速度も何十年と変わっていない。むしろ一時より最高速度が落とされたようだ。なので雪のない時期はレンタカーでの移動が基本になる。
岩見沢から国道１２号線を走り、２３４号線に入る。高速のインターを抜けしばらく走ると「百姓一気」の看板が目に入る。この辺りは玉ねぎや米が有名だ。北海道の玉ねぎは甘いので生食がとても美味い。数年前に台湾の業者が玉ねぎの買い付けに来たのだが、その量がハンパないので断ったと聞いた。淡路でもなんでも道外にも玉ねぎの産地があるだろうにと尋ねると、北海道の玉ねぎでなければダメだと、生で食べられないのだと言われたと。
道が四車線から二車線になりしばらく走ると左折ポイントだ。交差点を曲がり丘を登る。丘の上にはレストラン善生がある。突き当たりを右折すると夕張川を渡るあたりから視界が一気に開ける。とても好きな風景だ。ここから１５キロ近く直線道路。運転しながら北海道を実感する。
さてフライトは１４時だ。１２時半までにレンタカーを返せば空港で食事ができる。今日のランチはラーメンと決めている。いつも通り、安定のネギチャーシュー味噌ラーメンなのだ。問題はどの店で食べるかだ。白樺山荘と弟子屈ラーメンは最近も食べた。開高か雪あかりか空。伝統で行くのか新興で行くべきか、それが問題だ。ハムレットの心境だ。
非常に個人的な考えだが、伝統的な札幌味噌ラーメンは程度の差こそあれ基本的にコッテリ系だ。対して新興ラーメンは魚介系だったりアッサリしている印象がある。さあどうする？だが、私の心はすでに決めていいた。空だ。NO RAMEN, NO LIFE のラーメン空なのだ。
結論が出た頃には石勝樹海ロードとの交差点に着いた。左折するとセコマのある交差点を右折する。セコマをセイコマという人の方が多いというアンケート結果があったことを思い出す。セイコーマートは北海道ならどこにでもある地元コンビニなのだ。惣菜が異常に充実している。高知の方なら「くいしんぼ如月みたいな店」といえばわかるだろう。
北海道らしい雄大な眺めを見ながら突き当たりを右折する。すでに千歳市内に入っている。ここまで来ればもうすぐ空港だ。手打ち蕎麦の看板と作りかけで放置されている高速道路らしい工作物を横目にしつつ連絡道路のインターに入る。もう三年ほど見かけているが工事している気配が一向にない。作る気があるんだろうか？調べてみると「泉郷道路」と言い３１年度に供用開始だとある。あと２年で開通できるのかはなはだ疑問だ。（※３年後の令和２年に開通した。）
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。