2024年4月28日

夏の美幌峠と屈斜路湖の眺望

北見市で食事を済ますと、根室まで一直線だ。美幌峠、弟子屈、別海、厚床と国道243号線を終点まで走り、国道44号線で根室に向かうのだ。途中、弟子屈でラーメンを食べようかと考える。

そう、弟子屈ラーメン総本店だ。

悲しいことに、もう若くはない。五十路の胃腸にランチ二食は負担がかかる。と言うか、お腹が減らない。そりゃそうだ。運転してるだけだから、カロリーが消費されようもない。腹が減っていたのでランチの蕎麦を大盛りにしたのも敗因の一つだ。

そこまで弟子屈ラーメンに未練はないものの、時間帯としてはおやつあたりになるだろう。道の駅スワン44で根室市民のソウルフード、エスカロップを食べるのはどうか。花咲カニカップラーメンも売っていることだし、ソフトクリームでもいいかな。風蓮湖の風景が売りの施設だが、そちらは別にいいかな。なんて言うと、道の駅の運営者に怒られそうだ。

麦畑

北見を出てからずっと北海道らしい雄大な景色が続く。麦畑はベージュ色に染まっている。昨年の秋にまいた麦が収穫の時期を迎えているのだ。

道中、食のことばかり考えていたら、美幌峠の標識が出てきた。ここには秋に来ることを検討してきたのだが、予期せずにしてきてしまった。数日前に、ニュースか何かで、この施設で体験できたVRの装置が何者かに壊されて撤去されたと報じられていた。ゴーグルを付けて景色を見ると、解説が風景に重なって見えたのだろう。コードを何度も引きちぎられて、ついに壊れたと書かれてきた。

美幌峠から望む屈斜路湖

せっかくなので、道の駅に立ち寄ることにする。建物から上の展望台に道が続いているが、一番高い場所は立入禁止となっていた。展望台の岩の上に乗って屈斜路湖を眺める。美しい。足元を見るとなかなかの高さだ。柵も何もない。足を滑らせたら死ぬだろう。高所恐怖症ではないが、足がすくみそうになる。早々と撮影して、岩から降りた。

美幌峠石碑

展望台の後ろには美空ひばりの歌碑がある。

美幌峠を後にして、別解を目指す。この辺りになると、国道ではなく農道を通った方が近いとナビが指示する。あちこちに牧場を見ることができる。やはり、道東は水産物だけでなく、農産物も畜産も盛んなのである。食の宝庫だ。

道はどこまでもまっすぐだ。高低差もあまりない。平原だからこそ直線に作れるのだろう。北海道の特徴の一つだ。

結局、道の駅スワン44も通り過ぎ、根室市街を目指す。ホテルに着いたのは午後4時半だった。長い旅だった。

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