2024年4月26日
ANAプレミアム御膳ランチ

ANA469 羽田~那覇 プレミアム御膳 ランチ

台風6号

これから沖縄への帰路である。もう幾度乗ったのかも数えきれない、11時前のフライト、ANA469便である。朝、起きると、昨夜は降っていた雨も止んでいい天気である。嵐の前の静けささろうか。ニュースによれば東海地方は土砂降りらしい。それでも鈴鹿では8耐が開催されているとか。いろんな意味で耐久レースなのだと改めて実感する。

羽田空港第二ターミナル出発フロア

羽田空港は少々混雑していた。いや、東京では混雑のうちに入らないのだろう。地方にいると、人が並んでいるだけで混雑と感じるのが身についてしまう。先日などは、モノレールで久々に通勤ラッシュの洗礼を受けてから、二度とあの時間帯には乗らないと決めた。若い頃は体力があったので乗り越えられたが、五十路の身には無理だ。だが、歳を取って朝早く目が覚めるようになったので、いっそ早朝便に乗れば、電車も混んでいないという技が苦も無く使える。

羽田空港 ANA SUIT LOUNGEからの眺望

ANA SUIT CHECK-INでチェックインを済ませ、ANA SUIT LOUNGEで搭乗時間までを過ごす。窓からの眺めはいい。青空と白い雲のコントラストが美しい空の下には、同じ色合いの機体が待機している。

30分後、469便に搭乗して機体が動き始めたころには、土砂降りになっていた。やはり台風が近づいているのだろう。私はとっとと沖縄に帰るのだ。台風とはおさらばなのだ。

プレミアム御膳 ランチ

飛行機が離陸して約50分後、ちょうどお昼前に配膳が始まった。まずはメニューを確認する。今日の食事はボリュームがありそうだ。

容器のふたをはぎ取り、全貌を見渡す。羽田~那覇線は大きな飛行機を使うことが多い。プレミアムクラスの席数が多いと、食事も豪華になる。同じ料理だと言うのに、小さな飛行機だと弁当箱が2つ、冷たいものと温かいものが出てくる。最悪なのは冷たい弁当箱が2つのときだ。

プレミアム御膳

鮭西京焼きは味噌が臭みをしっかりと消していているが冷たい。お茶を含むと味噌の風味よりも鮭の味が勝る。蒸し豚胡麻ボン酢餡はコーンの甘さが引き立つ。ゴーヤーの苦味とのコンビネーションも悪くないが、お茶を含むと豚肉の力強い味が口の中に一気に広がる。湯葉テリーヌは厚揚げの中の豆腐部分というか、がんもどきのような味わいというか、アッサリとしているが豆腐よりはコクがある、燻製のような味わいだ。

ANAプレミアム御膳 ランチ 機内食 セロリ漬け あんず蜜煮 鮭西京焼き 横

丸十寄せはきんつばのような、甘さ控えめのサツマイモお菓子である。ほんのりと柑橘の香りもする。緑茶との相性が抜群である。セロリ漬けは、ほのかに香る素材の匂いがいい、食感もよく、ご飯に合う。最後にご飯と食べればよかったと後悔。締めのあんず蜜煮は甘酸っぱい味わいが、口の中をすっきりとさせてくれる。

金平牛蒡は針のような細いごぼうだが、これくらいの方が食べやすいかもしれない。太いと顎が疲れる。ささがきくらいなら問題ないが、硬いから曲がらない。小さな容器に入れるための工夫が思わぬ副作用を産んだのだろうか。

ANAプレミアム御膳 ランチ

鶏胡麻玄米揚げにすだちをかける。口に入れる。冷たくてあまり味がしない。ここで熱いお茶を口に含むと、一気に鶏肉の旨味が花開く。トマト豆腐は豆腐にケチャップをかけたような味かと思いきや、ピクルスの香りと酸味が味わいの領域を広げ、まるでイタリアンを食べているかのようだ。

炊き合わせとでも言うのか、かえで麩はもちもち、しいたけはプリプリ、オクラはシャクっと思いきや、ふんわりと口の中で溶けるかのよう。圧力鍋で炊いたのだろうか。里芋はいたってオーソドックスな味わいと食感。安心して食べられる。

ANAプレミアム御膳 ランチ

赤魚米粉揚げはしっかりとした食感だ。昆布だしとご飯に合う。対照的に叩き長芋はふんわりとしている。 青海苔蓮根の豆腐寄せは食感が面白い、味はちくわの竜田揚げのようだ。オクラの味噌汁は台風で飛行機が揺れるるからと紙コップに入っている。ANAでオクラは初めてだ。夏らしくて良い。

昆布だしご飯

もうすぐ沖縄

食後しばらくしてようやく台風を抜けたようだ。アナウンスによれば沖縄は33度。窓からは青い空と海、白い雲。空腹が満たされ、血糖値も上昇し、少し眠くなったので、うとうとと午睡をする。

奄美群島 請島

目が覚めると奄美大島が見えてきた。もうすぐ沖縄だ。少し雲が多い。奄美大島は周辺にもいくつかの島がある。請島と加計呂麻島が見えてきた。

飛行機は着陸態勢に入るために降下している。奄美を過ぎると徳之島、沖永良部島、与論島を通り過ぎて伊是名島、伊平屋島を機窓から眺めることになる。

伊平屋島

もうすぐ着陸だ。家に帰れる。家族に会える。だが、明日にはまた東京だ。

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