札幌ラーメン女子事情
昨晩はジンギスカンを食べたのちに、知人のスナックにお邪魔した。隣に付いた何人かの女の子にオススメのラーメン店を尋ねてみた。
最近、飲み屋の女の子の間でブームになってる店らしい。遅くまでやっているが、カウンターのみの小さな店なので、なかなか入れない。おまけに酒も飲めるので回転率が悪い。
やるな。
酒とラーメンの値段はあまり変わらない。利益率は酒の方がはるかに高い。一人でラーメン三杯を食べるのは難しいが、ラーメン一杯と酒二杯なら余裕だ。店からしてもラーメン三杯作るのと、ラーメン一杯と酒二杯なら後者のほうが楽だ。なんとスマートなやり方なのだ。
並んでる客のことなどは考えない、店外の人間は客ではない。カウンターに座って、初めて客となるのだ。深夜なら当然、酒も飲みたいだろう。座った客のニーズに答える。おまけにオペレーションも効率的だ。
この店は味噌ラーメンではない。醤油ラーメン、しかも札幌ブラックとも呼ぶべき、真っ黒いスープが特徴だそうな。ぜひとも行かねばならぬ。
続いては福来軒。店は見かけたことがあるが、食べたことはない。昔ながらの醤油ラーメンだそうな。
札幌の女子は味噌ラーメンを食べんのかいな!
なになに、麺屋雪風ね。Googleマップで調べると閉店になってるよ。人気店なのに?あらら、残念。
翌日、空港であった会社の同僚たちに聞いてみると、スナックの後に食べに行ったそうだ。店は開いていたと。その上、美味かったと。
Googleマップに騙されたよ。たまにあるんだよな。
ANA056 千歳発羽田行
本日は新千歳空港10時30分発のANA056便で羽田に12時に着き、13時発の那覇行きに乗り継ぐ。ランチをどうしようか。三パターンが考えられる。
- 羽田行きのプレミアム御膳を食べる。
- 乗り継ぎ時に羽田空港で食べる。
- 那覇行きのプレミアム御膳を食べる。
私の中では③だと心を決めていたのだが、飛行機が30分遅れとなり、11時発羽田12時半着となった。
どうしよう。
乗り継ぎ時間が短くなったので②は無い。①か③か。
悩むな。
結論を出さぬままに飛行機に乗り込んだ。最前列の窓側の席だ。私の大好物だ。荷物を棚に入れ、席に着いたところで、隣の席の客がやってきた。70代の男性。上着を預けるのにアテンダントから「貴重品は入っていませんか?」と尋ねられ「入っているよ。」と答える。
「いつも乗ってるから、貴重品を預けた方が安全なんだよ。」
戸惑うアテンダント。財布がなくなっても、アテンダントのせいにしないのだろうな。いや、こういうタイプは自分の責任とは認めないだろうな。
「随分と飛行機に乗っているが、こんなことは初めてだ!」
なんて怒鳴るんだろうな。
プレミアム御膳 ランチ
離陸してしばらく経っても飛行機は雲の中。窓からの景色は真っ白で、まさにホワイトアウト。30分遅れなら間に合うな。時間は11時半。お昼時だ。うむ、腹も減ったし、ここでランチとしようか。アテンダントに逆らわずに、テーブルをセットする。食事が運ばれてきた。
まだ気流の中を飛んでいるのだろう。味噌汁が激しく揺れる。溢れそうだ。おうふ!激しく縦揺れだ!味噌汁がこぼれた。惨事だ。これは味わって食ってる場合ではないな。大惨事になる前に、二次災害が起こる前に、できることはやっておかねばならぬ。防災の基本だ。
本当か?
知らぬわ。わしは防災については素人じゃ。
まずはオクラとエビの利休揚げ。ごまをまぶして揚げた料理を「利休揚げ」と呼ぶ。香り良く、食感もいい。エビがうまいね。メニューには「鰺幽庵焼き」と書かれているが、これって鮭だよな、サーモンだよな。鰺は切り身にして焼かないよな。グジュグジュしてないのがいい。幽庵焼きとは、醤油や酒、みりんで作った調味液に、柚子やカボスの輪切りを入れた幽暗地と呼ばれるつけ汁に魚を数日浸けてから焼いた料理のことである。漬けを焼いたようなものか。
鶏と玉子のそぼろご飯にはナスが合わせてあるのが斬新。
関門ロールを食べてみる。これなんだろう。うーん、よくわかんない。調べてみると、あなご八幡巻のことを指すようだ。八幡巻(やわたまき)とはゴボウ巻きのこと。ゴボウの産地として有名な京都の八幡村(現、八幡市)から名前がついたそうだ。
壬生菜はシャキシャキ。焼きなすは焦げた香りがいいね。ご飯のナスとは対照的な味だ。朝顔小鉢はなますともずくの酢の物。酸味控えめで爽やか。箸休めにピッタシだ。厚焼き玉子は舌触り滑らか。最近のはうまいね。夏野菜の松前和えは野菜の味がしない。ただの松前漬けだ。
CAにダメだしする客
さーて、本日のメイン、ロールキャベツだ。ん?隣の客がアテンダントと会話をしている。
「本日のお食事は楽しんでいただけましたか?」
なにやら男性が小さい声で話している。聞こえない。アテンダントが申し訳なさそうに答える。
「申し訳ございません、特になにが悪かったでしょうか?」
ロールキャベツの味付けが薄かったらしい。えー、これから食べるのに。
「お客様、お食事については毎年、定期的にアンケートを取っておりますので、その時にでも…」
遮るように客が言う。なんだか現場に出てこいとか、そんなんじゃダメだとか話してるらしく、アテンダントが復唱している。
「僕はね、毎年10万マイル乗っているのだよ。」
私は昨年、ANAだけで17万マイル乗ったよ。JALも同じくらい乗ったよ。社長は私の倍、飛行機に乗ってるよ。それくらいで自慢すんな。
「服部さんを知ってるかね?」
5〜6年前に退職しているとアテンダントが答えると、またなにかウジャウジャと話していた。
うぜえ。
マジうざい。死ねばいいのにとまでは言わないが、どっか行け。
さて、気を取り直して食べることにする。まずは人参。え?上品な味の出汁が染みて、食感も柔らかく、それでいて人参のえぐみがまったくない。
美味い。
しいたけも同じ。食感はプリプリ。塩加減もちょうどいい。
ジャガイモはマッシュポテトみたいに柔らかい。もしやマッシュポテトなのか?
ロールキャベツも柔らかく、野菜の甘みと肉の旨味に脂が相まって、味加減もちょうどいい。美味いやんけ。和風なのにしっかりと洋風な味がするのはトマトのおかげだな。
結論、あんたがアジクーター(沖縄の方言で、味が濃い人のこと)なだけだよ。
着陸態勢に入った。隣の客がアテンダントに声をかける。
「ポケットティッシュください。」
はあ?彼は続けて言った。
「二つね。」
なんだそれ。ええ?ティッシュ、くれるんだ。今度、真似してみよう。
ムカつく人物からも、学ぶことはあるのだな。
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