2024年4月29日

ANAプレミアムクラス 沖縄ー羽田便

早朝便はつらい

平日の出張はできるだけ早朝便に乗らないようにしている。なぜなら私は家にいることが多くない。週の半分はホテル住まいだ。それも5泊の出張を2泊+2泊にして強引に家に帰る。だから自宅にいるときは、ほぼ家事を自分がすることにしている。早朝便に乗ってしまうと、家のことが何もできないままに出かけてしまうことになるからだ。

朝8時に妻が娘を連れて家を出ると、片付けた食器をすべて食洗機に突っ込み稼働させる。入り切らなかった分は手洗いだ。その裏で洗濯機を回しておく。台所が片付いたら掃除機をかける。終わる頃に洗濯機がピーピーと自分の仕事が終わったぞと報告してくるので、洗い終わった洗濯物をカゴに移し、物干ラックの洗濯物を取り込んでからカゴの中の衣類を干す。

我が家は部屋干し派だ。沖縄はスコールが多いし、隣人はベランダでタバコを吸うようで、油断すると煙が流れてくる。止めて欲しいと思いつつも、賃貸契約書には共用部分での喫煙を制限する項目もなく、諦めるしかない。換気扇の下で吸えばいいのに。

干し終わると、乾いた洗濯物を畳んで所定の位置に戻す。これで大体9時になる。今日の便は11時25分発だが、空港に車を停めるので、少し余裕を持って出かけたい。那覇空港の駐車場はすぐに満車になってしまうのだ。仕事のメールをチェックしてから、薬を飲んで、出張の準備を終えると、時計の針は10時を指していた。

空港に着くと案の定、第1第2共に駐車場は満車だった。幸い第三駐車場に空きがあったのだが、ここは国内線ターミナルまで少し距離があるので厄介だ。行きはANA便なのでまだいいのだが、帰りはJAL便なので、空港の端から端まで歩く羽目になるのだが仕方がない。荷物を持って保安所を通過し、11時25分定刻発のANA462便に乗り込んだ。

御膳と茶房

ANAのプレミアムクラスには御膳と茶房の二種類の食事がある。茶房は軽食で持ち帰りのできるお菓子が付いてくる。これを家に持って帰るといつも妻は喜ぶ。御前はその名の通りガッツリ系の弁当だ。年配客が多いので500キロカロリー程度の食事なので、数年前までは物足りなくておにぎりか何かを買っていたが、ここ最近は食事の量をセーブするのにちょうどいい機会だと思っている。とは言え、1日に3回しかない貴重な食事なのだから、美味しいものを食べたい。この願いは叶えられるのだろうか。

窓から辺戸岬が見える。沖縄本島の最北端だ。飛行機が安定飛行に入ると、CAが慣れた手つきで弁当を配膳し始める。今日のメニューはジューシーとおかずだ。さて、いただくとしよう。

んー、煮物は冷たい。薄味で上品な味付け。アジのつみれは魚肉ソーセージを彷彿とさせる味わいだ。南瓜のレモン煮はサッパリしているが、レモンの味はしない。甘みが抑えられていて、ちょうどいい。これがレモンの効果なのだろうか、今度自宅で試してみよう。

カリフラワーのお浸しはゴーヤーが添えられている。苦味はそれほど無いが、淡白なカリフラワーの味にアクセントを添えている。ああ、これがゴーヤー漬けか。機内で放映している「めし友」に出て来るやつだろうか。タイの塩麹焼きは塩が足りない。食感はゴムみたいで、生臭い。これは失敗作だな。にんじんしりしりは沖縄の家庭料理だが、こんな刺身のつまのような細い人参では作らない。案の定、人参の甘みがぜんぜん引き出されていない。かつおダシの香りばかりが鼻につく。

豚しゃぶとキャベツのポン酢餡は、肉がすごく薄いので柔らかく食べやすい。味は可もなく不可もなく。卵焼きも薄味のだし巻き卵だ。ジューシーは温かいのが嬉しい。薄味で油控えめ、やたらとあっさりしている。沖縄そばと食べれるにはいいのだろうが、あっさりおかずにはもうちょっとコッテリしたジューシーの方が合うような気がする。味噌汁はレトルトだ。

「食後にアイスクリームはいかがですか?」

アテンダントが食器を下げながら尋ねてくる。沖縄線だとハーゲンダッツが食べられるのだ。私はいつも断ってしまうのだが。

機内だとこんなものか。空港で売っている高くてピーな弁当よりは、温かいものが食べられるだけいいのだが、私の中ではJALのファーストクラスの食事の良さが際立ってしまった。対抗策はないのか?ずっとこのままでいいのか?

頑張れ全日空。

私に美味いものを食わせてくれ。

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