2024年4月27日
ハイビスカス

五月に咲く漫湖公園の花

漫湖公園

那覇市の南部、市街地から小禄地区、空港に向かう途中の明治橋や真玉橋がかかる国場川下流に広がるのが、ラムサール条約にも登録された湿地帯である、漫湖である。全国52か所の湿地帯が登録されており、沖縄本島ではここだけが登録されている。

漫湖公園 入口

ここは駐車場が広いので、車を停めるのが楽だ。木々も多く、たくさんの花が咲いている。公園には子供向けだけでなく、大人用の遊具もいくつか置かれている。意外に楽しめる。

漫湖公園 滑り台で遊ぶけいたま

けいたまは今日も大好きな滑り台で遊んでいる。連休もあと数日で終わる、梅雨入り前の沖縄は日差しが強い晴天だ。快晴だ。さすがに今日は帽子をかぶるけいたまだが、私は帽子を忘れてしまったので、頭が熱い。日射病に注意せねばならない。

公園には漫湖公園の湖畔に続く遊歩道が整備されている。空港や市街地に向かう途中、必ずここを通るのだが、いつも車窓から眺める漫湖をまじかで見てみようと思い、けいたまを妻に任せて歩いてみた。

干潮なので潮が引いて湿地帯が見える。右手にあるのはとよみ大橋だ。ポケストップが大量に存在するポイントなのだ。ぱっと見、なにも見当たらないが、キチキチという音がする。

望遠レンズで拡大撮影。大量のシオマネキがはさみを鳴らしているがわかる。メスを巣穴に誘い込むための求愛行動なのだそうだ。この泥地には様々な生物が生息している。ガザミやハゼも数多く生息していて、漫湖の近くを流れる側溝でも見かけることができる。

漫湖に咲く花

遊歩道を歩きながら咲いている花を撮影した。

沖縄夾竹桃(おきなわきょうちくとう)

沖縄夾竹桃(おきなわきょうちくとう)

ミフクラギ、別名が沖縄夾竹桃である。毒性が強く、この樹液を触った手で目をこすると目が腫れることから「目脹ら木」と呼ばれていたそうだ。沖縄の方言では「みふくらぎ」と発音する。インドでは近縁種のオオミフクラギを「自殺の木」と呼ぶそうである。

沖縄夾竹桃(おきなわきょうちくとう) の花

毒にも薬にもなるとの言葉通り、さまざまな用途に用いられていたそうだ。5月から10月くらいの暑い間に白い花を咲かせている。沖縄の海岸線では身近に見かける樹木である。

ルリアザミ

ルリアザミ

ブラジル原産の野生種で、漢字では瑠璃薊と書く。学名のエキノプスと呼ぶこともあるらしい。ネットで検索すると林檎薊(りんごあざみ)やムラサキルーシャンとも書かれているが、林檎薊とムラサキルーシャンは同じ花で、ルリアザミとはまったく違う品種であるように思える。ルリアザミが野生種だが、ムラサキルーシャンやもう一つ、これと似ている瑠璃玉薊(るりたまあざみ)は園芸種だ。

キバナコスモス

オレンジ色で八重咲のキバナコスモス

海岸線に群生していた。人が植えたのか自然に生えたのかがよく分からない。園芸種で、オレンジ色の八重咲の品種のために、一般的にイメージするコスモスとはだいぶ面影の違う花になっている。これも沖縄の道端でよく見かける花である。

月桃 (サンニン)

月桃

月桃は沖縄では食品や化粧品にも使用される。白い花を咲かせたのちに、オレンジ色の身をつける。英語では「Shell Ginger」と呼ぶ。決して「Moon Peach」ではない。これは日本語直訳である。以前、翻訳サービスで月桃を訳してみたら「moon peach」と表示されて、ずっこけた記憶がある。

美人桜 (バーベナー)

美人桜(赤)

この花を最初に見かけたのは、自宅近くの空き地である。今年は咲いていなかった。区画整理された土地にいろんな花が咲いていたのだが、アパートがどんどん建設され、道路が拡張されて、多くの草木が失われた。おまけに一昨年の大型台風以降、自宅の近所でも見かける花が格段に減った。なので、久々に出会えてちょっとうれしい花である。

美人桜(紫)

美女桜の名前通り、私が最初に見かけたのはピンク色であったが、赤と紫もあるのだと知った。

ハイビスカス

ハイビスカス

沖縄を代表する花である。地元では「アカバナー(赤花)」と呼ぶ。緑と青を背景に赤色が映える。ハイビスカスは80種以上もあるそうで、確かに赤だけでなく、白やピンク、オレンジで一重や八重咲もある。みぞれ状に白とピンクが混ざった品種も存在する。

これから梅雨入りすると遊びに来る機会も減るが、六月下旬には梅雨明けするので、強い日差しに気を付けて家族で遊びに来たい。その頃にはゆうたまも歩けるようになっているかな。

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