台湾の夜は冷える
台湾は沖縄の南にある。緯度的には沖縄本島の南に位置する、宮古島と同じくらいである。多くの人は台北の方が沖縄よりも暖かいと思うだろうが、それは間違いだ。夏は暑い。沖縄よりもはるかに暑い。37度なんて日がざらにある。風が吹いても、体温より高い気温では熱風としか感じない。
それが冬は一転して、沖縄より寒い。沖縄県の1月の平均最低気温は14.8度である。不動産セミナーで、何度も解説してきたので、間違えようのない数字である。対して台北の1月最低気温を調べると平均が12度。沖縄より寒い。これは沖縄が小さな島で海が近いのに対し、台北が盆地に位置するためだと思われる。
沖縄でコートや厚手のセーターを着ている人はめったに見かけないが、ここ台北では東京と変わらない格好で歩いている人が少なくない。もこもこの服を着ている女子、がっつりと防寒着を着込んだ男子、およそ南国とは思えない光景だ。よって、ヒートテックが欠かせない。沖縄ではおよそ着ることがないのだが、風が吹いていることもあり、本当に寒い。
旅行に行く場合、単に南にあるから暖かいだろうとの思い込みで出向くのは、ある意味、自殺行為である。三年前の香港出張で思い知らされた私は、それ以降、必ず天気をチェックしてから装備を検討し、持ち歩くようにしている。とにかく冬の台北は要注意だ。寒いのだ。
台湾の宝くじ
本日の夕食は鯉料理だ。タクシー三台で店に向かう。私のタクシーが最初に着いたようで、店の前には誰もいない。店の隣が宝くじ売場だったので、試しに一枚買ってみた。1枚100台湾ドルである。二十世紀の頃に台湾で使っていた紙幣が手元にあったので、使えるかどうか尋ねてみた。売場の若い女性は「初めて見た!」と目を丸くしている。
「記念に取っておこう!」
そんなに珍しいか?まだ何枚もあるぞ。きっと日本で言えば伊藤博文の千円札のようなものだろう。いや、夏目漱石か。
スクラッチタイプの宝くじを店の前に置かれているテーブルで、同じくサービスで用意されている、アイスクリームの棒のようなもので削る。私だけ何やら当たったみたいだ。店の女性に渡すともう一枚引けと言う。同様にスクラッチを削ると今度はハズレ。
日本でも宝くじなんてもう十年以上は買ったことがない。台湾で無駄に運を使ってしまったか。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。