2024年4月26日

北海道 サロマ湖及びコムケ湖周辺散策

サロマ湖

前日は女満別からサロマ湖を通って紋別へと車を走らせた。オホーツクラインこと国道238号をひたすら走る。道の駅「愛ランド湧別」を過ぎたところに「サロマ湖芭露の水芭蕉群生地」という標識を見る。駐車場に車を停め、遊歩道を歩いてみる。サロマ湖の湖畔だ。

サロマ湖畔

しかし遊歩道は閉鎖されていた。希少植物が発見されたため、当面の間、閉鎖すると説明が書かれている。歩道のたもとに大きな白い花がいくつも咲いていた。オオバナノエンレイソウ。やはり沖縄とは植物がまったく異なる。

オオバナノエンレイソウ

地図を見ると、サロマ湖の河口付近のキャンプ場まで道があるようだ。国道からそれて原野を走る。キャンプ場に海と湖の境界は200メートルもないだろう。キャンプ場は夏は賑わうのだろうが、まだ春だ。寒い。車が一台停まっているだけだった。

サロマ湖キャンプ場

オホーツク海側の海岸線には、サロマ湖のように海のそばにある湖がいくつもある。直線的な砂州で海と隔てられた海跡湖(かいせきこ)である。これはもともと海だったところが堰き止められた結果、海と隔てられた湖を言う。そういえば、紋別市民がこのあたりの気温が低いのは、常に海側から風が吹いているためだと話していた。海から寄せる波と風で砂が堆積するのだろう。

小さな展望台がある。オホーツク海を望む。砂浜は黒い。

オホーツク海

コムケ湖

翌日、朝から日が差している。少し雲も多いが、せっかく紋別まで来たので、少し観光することにした。見どころはいろいろあるのだが、一日一便の羽田行までの3時間程度で、昼食も含めて観光するとなると行先は限定される。紋別市の南方ある、2つの湖を観ることにする。このあたりはまったく開発されていないということだ。

シブノツナイ湖

まずはシブノツナイ湖。オホーツク海と10メートルほどしか隔てられていない湖だ。ここでもキャンプ場を目指して車を走らせる。地図上では終点となっているが、実際には道がさらに奥に続いている。進んでみる。ダートになる。レンタカーを借りる時に4WDだったので、そんなの必要かと思っていたが、必要だった。

オホーツク海

湖畔のダートをひたすら進む。野鳥を観察してる人が一組。どんどん奥に進む。ついに行き止まり。車を停める。前に湖畔、後ろに浜辺。なかなか良い景色だ。

車をキャンプ場に戻す途中で、コムケ原生花園の標識を見つける。やはり地図上には道がない。このダートを走ればコムケ湖の先にある原生花園につくということなのだろう。

ならば行くしかないだろう。

コムケ湖畔(南側)

コムケ湖についた。ここから北方に三つの湖盆(こぼん)がつながっている。

さらに地図なき道を走る。途中、道は何箇所も砂利道から砂道に変わる。ハンドルを取られそうになり、なかなか怖い。

4WDで正解だよ。

コムケ湖とオホーツク海

コムケ湖は三つの大きな湖が水路で繋がっている。左側にコムケ湖の水路、右側にオホーツク海。境界部分を北方に道は続く。

コムケ湖標識

コムケ湖の北側にはヤソシ沼があると標識に描かれている。紋別空港は平成11年に移転したから、この看板はそれ以前に設置されたものだ。

コムケ湖北湖面

湖面に映る空が美しい。ここからは国道方面に道が続く。海側に上ってみたが、行き止まりになっていた。国道238号線を少し北上すると、コムケ原生花園の標識があるので、そこを右折する。

原生花園までは牧場の中の道を通る。牛がいる。当たり前だ。道のすぐそばから見ることができる。

イベリス

ようやく目的地の原生花園に到着した。しかし入口は閉められていた。仕方ないので、そこらへんに咲いていた花を撮影。この日咲いていた花の名前をまだ私は知らない。と言うのも気持ち悪いので、調べたところ、イベリスだとわかった。和名は常盤葛(ときわかずら)。

アムールの鐘

原生花園は夏だけ開園するのだろうか。ここから昨日も寄った道の駅に向かう。「アムールの架け橋」の先端にある「アムールの鐘」を撮影する。明らかにラブラブの恋人同士が二人で鳴らす鐘なので、ひとり旅のの五十路男は遠くから眺めるだけにする。

桜の花と青空

紋別市の気温は、夜はまだ一けただ。5月下旬になるというのに、桜が咲いていた。今年、初めてまともに見た桜の花だ。

さあ、お土産を買って、飯を食って、沖縄に帰ろう。

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