家族がまあまあそろった
ゆうたまが生まれてちょうど二ヶ月。沖縄では梅雨も明けていい天気だ。昨晩はアメリカに留学している初号機ことトミーが留学生仲間の中国人三人と一緒に沖縄に来た。大学は夏休み。ダイビングの資格を取るのだと言う。
最新型の三号機ことゆうたまが、初対面のトミーに抱かれた。
ほらー、お兄ちゃんだよ。
ゆうたま、ギャン泣き。
ま、こんなもんだろう。
子連れOKの馴染みの小料理屋で、弍号機のけいたまにゆうたま、妻とトミー、家族がまあまあ揃った。零号機のはるはるは東京で浪人中だから、そうそう沖縄には来れない。大学に受かればいつでも来れるのだ。
トミーの友達、中国人一行はさっそく珍道中を繰り広げたらしい。留学生仲間だけあって、皆、育ちが良さそうだ。一人は香港籍だと話していた。女子二名と来ると聞いていたのに、彼女がいない。
あれ?別れた?
帰宅してから妻に聞いたのだが、トミーは彼女を中国に置いてきたとのことだ。
大丈夫かよ?
最近の若者は、アベックでもない彼女と一緒に旅行したりするものなのかのう。って、自分も若い頃、同じようなことを散々していた気がする…
竜ケ崎の思い出
妻とトミーは昔から仲がいい。トミーが九歳の時に妻(当時二十五歳)が酔ってガチ切れしたことはあったが、あの頃は茨城県龍ヶ崎市に住んでいたな。そう、強そうな地名ランキングで一位の街だ。駅前の街灯の下にカブトムシが落ちているようなのどかな場所だ。
トミーが釣りに行きたいと言えば、妻が一緒に付き合っていた。
私と妻にとって「龍ヶ崎」はコロッケの名前でしかない。
ほとんど知られていないだろうが「龍ヶ崎コロッケ」はマジで美味いのだ。特にランドロームのは最高だ。ちなみに隣町にあるランドローム利根町店でも同じコロッケが違う名前で売られていた。
中国組はゴーヤーチャンプルーのゴーヤーのみをきれいに残していた。苦いらしい。
これが若狭か。違う、若さか。ここは松山だ。(注:那覇市松山は那覇市若狭に隣接している。若狭も飲み屋街である。)
中国人と馬肉の関係
「刺身が食べたい。」
トミーが言うので、急ぎ馴染みの寿司店に連絡すると、今日は空いてると言う。妻と娘達を残して、寿司店に向かう。
さて、何を食わせるか。
食べれないものはあるかと尋ねると、特にないと言う。
本当だな?
馬肉も食えるのだな?
日本人にはピンと来ないだろうが、中国人にとって馬肉は、日本人にとって犬肉に等しい。
それくらい食べるものではないと言うことだ。
さあ、食ってみろ、馬刺しだ!え?食べ方をレクチャーしろと?ほら、玉ねぎを馬肉で巻いて、生姜ニンニク醤油につけるのが私の好みだ。
うん、美味い。ずみ!
え?ユーチューバーなの?録画された?俺、中国にさらされちゃうの?まあいい。そんな人生もあるだろう。
馬刺しはみるみる無くなった。馬だけに美味かったらしい。特にタテガミは驚かれた。友達の一人が質問してきた。トミーが通訳する。
「これって進撃の巨人の弱点だよね?って聞いてるよ。」
その通りだ。さすがお前の友達だけあるな。全員、日本のアニメおたくだ。話が盛り上がる。
沖縄を楽しんでくれたまえ。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。