2024年4月26日

さすらいの太陽 ~70年代にヒットした少女コミック~

美幌で夜中にひょんな事で訪れた居酒屋で、ママさんから昔のアニメの話を聞いた。手塚治虫の作品で、二人の女の子が病院でわざと交換され、金持ちの娘は貧乏に、貧乏な娘は金持ちの娘になる。その後、苦労して歌手になるが、苦難の連続となる。

ママさんは私よりも年上だ。子供の頃に見たとすれば、昭和40年代。アニメはまだまだ子供向けであり、サリーちゃんやアトムの時代にそんなハードなストーリーがウケるのか、手塚作品にそんなものがあったのか、そもそも放送されたのか疑問に思いつつ、ネットで調べてみた。そして一つの作品にたどり着いた。

さすらいの太陽

原作は1970年に週間少女コミックに掲載された。翌年に虫プロダクションがアニメを制作し、放送されている。原作者は藤川桂介。ウルトラマンやマジンガーZ、宇宙戦艦ヤマトなど、数多くのアニメや特撮作品を手がけた、ものすごく有名な脚本家だ。作画はすずき真弓。この人は情報がまったくない。この作品以外には「おお!ライバル」「ラケットに命を!」に「赤い靴」「あこがれの旋風(かぜ)」はバレエものの短編。いずれも1970年代前半に掲載されたもので、その後は不明。

週間少女コミック。懐かしい。私が読んでいたのは別冊の方だった。渡辺多恵子のファミリー!や吉田秋生の一連の作品など。そういえば、バナナフィッシュは最近アニメ化されたように思った。掲載から35年経ってから制作されるところがすごい。

まずはウィキペディアでストーリーを読んでみる。なかなかすごい、エグいコミックだと分かった。絶対に妻も好きなはずだ。コミックの出版元が昔に倒産していて、単行本が入手困難であったが、コミックパークにて復刊されたとある。これはオンデマンド出版で、コミックのデータ(おそらくPDF)をプリンタで印刷して、簡易製本したものだと思われる。数年前に亡くなった小山田いくの「スクラップブック」などもリストに載っていた。

早速、注文してみた。届くのが楽しみだ。

こちらの記事もどうぞ: