大阪のホテルで開催する会議の準備のために、昨晩から大阪に入った。何かの大きなイベントがあるのだろうか。ホテルの予約が取りにくい上に高い。来日外国人客が増えるのはいいが、ホテル不足で宿泊代がかさむのは勘弁してほしい。
昼間に東京支店で打合せをしてから大阪に入った。長堀橋のホテルにチェックインしたのは午後五時過ぎだ。私には今日中に済まさなければならないことが二つあった。一つは散髪だ。何日も前から切りたかった。髪が伸びると頭が蒸れて肌が荒れる。そうでなくても荒れやすいので、常にミノンシャンプーと薬用ローションを持ち歩いているくらいだ。
ネットで理髪店を探すが、早くて安い店しか見つからない。仕方がない。不本意だが心斎橋商店街にある店で散髪した。価格も安いが仕事も早い。顔剃りも物足りない。岡山の店みたいに肌がヒリヒリになるまで剃るのもどうかと思うが、このおざなり感もいただけない。価格を考えれば、遅くともひとり３０分以内に終わらせなければ、採算が合わないだろうから仕方がない。
二つ目が革靴を買うことだ。仕事で大阪に来たと言うのに、私はウオーキングシューズで家から出てきていたのだ。移動日の服装はいつもカジュアルなので問題ないが、明日はスーツだからこの靴ではマズい。妻に話すと、四年前に会社を清算してから、ずっと安い靴を履いてるでしょ。いい機会だから、以前のようにきちんとした靴を買ったほうがいいよと勧めてくれていた。いくつか試して、一番履き心地のいい靴を買った。聞いたことのないブランドだったが、ホテルに戻って靴箱を開けたらリーガルだった。
さて、晩飯はどうしようか。ふと、パチンコ屋の看板が目に入った。ふーん、パチスロ番長に新しい機種が出たのか。時間あるし、少し打ってみるかな。店内に入るとバジリスクと北斗の拳もイベントをしていた。あれ？この北斗の機種って、まだ稼働してるのか？何気に台をチェックする。
お、こいつはもしや…
座って打ってみる。千円でボーナスが来た。しかし単発。粘ること二時間後、再びボーナス。これが大連荘、大爆発した。結局、閉店までにボーナスが終わらなかった。戦果は６６１４枚。九万円の勝ちだ。５号機も出るようになった。４号機が終わった時は、もう三千枚を超えるのすら至難だと言われていたのが、今では万枚すら可能となった。だが、すでに６号機の足音がそこまで近づいてきているのだ。
深夜２３時過ぎ。食事をできるような店はほとんどしまっている。空いているのは牛丼チェーン店かラーメン屋くらいだ。ならば、くいしんぼう本店だ。とん平焼きを食べる。美味いなぁ。
壁の張り紙が気になる。牛ロブ肉削ぎ切り鉄板焼き。ようは肉を成形するときに切り落とした、余分なところを焼いたのだろう。塩とタレ、どちらがいいのだろうか。店員に尋ねる。断然、塩コショーだと言う。よし、それで行こう。
さあ、食うぞ。
うーん。
塩とかタレとか以前の気がする…期待しすぎた私が悪いのだろうか。
翌朝は大阪支店に出向き、印刷物を準備する。この支店には大きな課題があった。デスクトップパソコンからは複合機に繋がるのだが、無線ＬＡＮからだと繋がらないのだ。昨年にこの支店で開催したセミナーの時には、資料を印刷できなかったので、スマホにＰＤＦを表示して難を凌いだが、なぜこうなるのか分からない。
今回は腰を据えて調べるとするか。やはりパソコンはプリンタに繋がらない。会社のデスクトップパソコンを借りてネットワーク情報を見る。あれ？ノートパソコンのネットワークアドレスと違っている。ここのＬＡＮの設定はどこの業者が行ったのか、支店のスタッフである高尾さん尋ねたところ、まさかの本社の人間だった。
ああ、彼はいつもツメが甘いんだ。もっと早く聞けばよかった。
施工した人間がわかれば、対策も簡単だ。無線ＬＡＮがインターネットに繋がった時点でチェックを終えたのである。接続したパソコンが複合機に繋がるかはテストしていないのだ。無線ＬＡＮのアクセスポイントをルーターモードからブリッジモードにしてから再起動。ほら、繋がった。
さて、ランチに行きますか。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。