2024年4月27日
プレミアム御膳

痛風体験記 ~プレミアムクラス 朝食~

痛風と言われて

50歳にして初めての痛風発作。元々、血液検査で尿酸値が高いことは分かっていた。4月の健康診断では8.6という高成績をマークしていた。普段は7点代だ。もともと高血圧で、すでに10年ほど血圧コントロールしているから、日頃から医者にはかかっている。主治医というか、医者からも今度、血液検査で尿酸値を調べて、高かったら治療しましょうと言われていた矢先だった。

日頃から水をものすごく飲む。一晩で一リットル以上飲むから、ホテルに泊まるときは500mlのペットボトル2本では足りない。朝食だけでも、牛乳一杯、味噌汁、お茶に水を2杯は飲む。子供の頃からの習慣なので、母には「あんた、糖尿じゃないの?」とよく言われたが、当時はガリガリに痩せていたし、糖尿になるような高栄養の食事など与えられていなかったし、そもそもいまだに検査で糖尿には引っかかったことがない。

NHKの番組で尿酸値を下げるには牛乳がいい、と報じられてから、毎朝、一杯の牛乳を飲むのが日課になった。しかし、この二週間ほどで、酒の席が10回。しかも、ほとんど毎回、泥酔。翌朝は朝食が食べられず、移動中は水分を控えていた。夜になるとあまり食べない。食べるとしたら、締めのラーメン等。

野菜食べてない。
水分摂ってない。
酒飲みすぎ。

痛風になるわけだ。

医者からもらった痛風防止の説明書きには、ウニだのいくらだの食べるなとは書いてなかった。肉や魚の旨み成分はイノシン酸だが、これ自体がプリン体だ。そもそもすべての細胞に存在し、細胞の中で遺伝子情報を持っている核酸がプリン体なのだ。よって、説明書きには極端にプリン体の多い素材は食うなと書かれている。レバー、青魚、芝海老。それほど多くない。

それよりも、激しい運動やストレス、アルコール摂取により、尿酸が体外に排泄され辛くなるという。こちらが問題とのこと。尿酸はもともと水に溶けにくい。尿の酸性度によって尿酸が溶けだす量が決まるという。なので、尿はpH6以上がいいとかアルカリ性がいいとか、あちこちの健康サイトに書かれているが、たまたま読んだ論文では、尿がpH5.5のとき、尿酸が一番よく溶けるそうだ。肉や魚ばっかり食ってると、タンパク質はアミノ酸の塊だから、尿が酸性にかたよるので、尿酸が血中に溜まってしまうのだ。

だから、野菜をしっかり食べて、水分をしっかりとり、適度な運動をして肥満を解消していれば、尿酸値は下がるということだ。実際、MEC食(肉・卵・チーズのみを食べる食事制限療法)を実践してる人は痛風になりそうだが、確実に痩せるので痛風にはならないとのこと。私は極端な偏食は「食事」ではなく「餌」だと思ってるので、こういう方法は選択肢にない。地道に運動するのだ。

医者から帰ってきたときは、あまりの激痛で何も考えずに、処方された薬をそのまま飲んだが、痛みが落ち着いて何の薬を出されたのか見てみたら、なんてことはない。痛み止めと胃薬だ。ひたすらほうじ茶を飲み、酒は3杯までにして、野菜を食べる。自宅にいれば、自分で食事が作れるから、自然と野菜を多くとるのだが、外食だとそういうわけにはいかないときもあるので、やはり食事調整は大事だ。食は生きるための基本なのだ。

プレミアム御膳 朝食

痛風談義はさておき、幸い2日目には痛みが治り、3日目には、ほぼ痛みが取れて、普通に歩けるようになった。ただ、宴席はすべてキャンセルした。

本部半島と古宇利島

そんなこんなで迎えた、福岡への日帰り出張。那覇空港7時10分発のANA1200便は定刻通りに離陸し、福岡へと飛び立った。天気は快晴。古宇利島大橋がきれいだ。宮古島の伊良部大橋が開通するまでは、無料の橋では日本最長だった。

前日は23時まで飲んでの5時起きなので、さすがに辛い。家で朝食を食べることができなかったので、今日も御膳だ。さて、食べるとしよう。

プレミアム御膳 朝食

スープは生姜が効いていてさわやか。優しい和風味に、生姜の千切りのシャキシャキ感と噛めば味わえる刺激がいい。目がさめる。サラダは豚しゃぶがいい。はんだまーは大して入っていない。

サンドイッチは2種類。トマトとチーズ、タンドリーチキンとチーズ。トマトとチーズはあっさり。以外にもスープと合う。タンドリーチキンはハーブとカレーの香りが鼻腔を抜けていく。軽く刺激的だ。この香りは苦手な人もいるだろうな。

プレミアム御膳 朝食

スープを飲み進めていくと、そこの方に溜まっていた大量の湯葉が現れる。日光湯葉。ああ、久しぶりに行きたいなぁ、日光、鬼怒川。

デザートのフルーツは特にコメントなし。

ランチに比べて、朝ごはんは汁物がタップリなのが嬉しい。量も多くなく、私には適量だ。さて、到着まで軽く一眠りしよう。

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