南風原中学校
令和元年10月末、まだまだ夏の陽気が衰えない沖縄では、秋晴れならぬ快晴の日であった。けいたまとゆうたまが通う保育園の運動会が南風原中学校で開催されるのだ。ハルハルとトミーは北京日本人学校に通学していたため、運動会に行くことはかなわなかったが、生まれて初めて場所取りなるものを行うことになった。
もちろん、カメラの好位置をキープしなければならないが、これは難しい。場所が取れないのであれば、視点を変えて考えればいい。そう、我が家には脚立がある。これを持ち込めば、保護者たちの頭を抜けた位置から撮影ができると思い、いぶかしがる妻を横目に脚立を車に積み込んだ。昨晩から仕込んでおいたお弁当もばっちりだ。

暑い日差しから身も守るためにテントを持ち込む人も少なからずいた。風もなく、土ぼこりが舞うこともなかった。本当に運動会日和の天気だ。
開会式と準備体操に続いてけいたまのかけっこだ。どこにいった?けいたまを探しているうちにかけっこは終わってしまったと義父に告げられた。マジですか?けいたまは二位だったそうだ。きちんと競争させる。大事なことだ。みんなでゴールなんて無意味である。世の中に出れば競争社会なのだ。競争を否定したいなら、実力を身に付けて、他人と競争せずとも不戦勝できるくらいでなければだめなのだ。競争から逃げても向こうから追いかけてくる。さらに逃げ回れば、幸せな人生を歩むことはできないだろう。
ゆうたまの出番
さあ、ゆうたまの出番だ。親子でダンス。妻がゆうたまを抱えてグラウンドに向かう。

訳も分からず連れていかれたけいたまは、なぜかアンパンマンの箱に突っ込まれて大喜び。あれ?親がこどもを箱に入れてゴールまで運ぶのかな?一歳児向けなので、競技はほとんどカオスである。仕方がないが、かわいいから許す。

競技が終わってご褒美をもらったゆうたま。嬉しそう。

障害物レース
今度はけいたまが本格的な障害物レースだ。いや競争ではない。順次、こどもたちが障害にチャレンジしてゴールする方式だ。先生がクリアの仕方を丁寧にアドバイスしながらこどもたちが障害に挑む。

ゆうたまとママのダンス
ゆうたまとママのダンス。ママと手拍子、上手にできました。

親子で輪になって踊るのだが、一歳児は自由だ。規律やルール、手順などすべて無視、自分の本能のままに、自我に愚直に従ってやりたい放題だ。日本人得意の集団行動の要素は欠片もない(笑)

けいたま組体操
けいたまの組体操。練習の成果を見せるときだ。片足立ちもお手の物。

ママに抱かれてうれしそうなゆうたま。

踊るけいたま
メインイベント、子供たちによるエイサーだ。衣装を着換え、太鼓を持って踊る。あれ?けいたま、ばちを持ってないよ。どうなってるのかな。

先生が慌てておどるけいたまに近寄ってばちを渡していた。けいたま、一人だけ踊りが違うよ。なんでかな?「あ、わかった!」妻が叫んだ。けいたまだけ違う担当を踊っているらしい。エイサーは各自役割があって、それぞれ振付が違うのだが、けいたまが踊りたかったのは割り当てられた役ではなかったらしい。自分が好きな踊りを一生懸命練習した跡が見て取れた。うん、いいんですよ。やりたいようにやりなさい。

こどもエイサーをみつめるゆうたま。

パパママ参加競技
子どもたちの競技はすべて終了。つづいては保護者による競技だ。まずはママたちによる玉入れ合戦。白組と紅組による三回戦形式だ。紅組と白組のかごに入った玉の数を、宙に放りながら数えて結果を出す。こんな光景、何十年ぶりにみただろうか。これだけは昔と変わらないのだな。

ママさん玉入れはわりとほのぼのと終わったが、こんどはパパたちによる棒引きである。ガテン系の仕事をしているであろう、体格のいいパパたちを中心に、ガチで競技をしている。肉弾戦である。私が参加していたら間違いなくけがをしていた。

お弁当
閉会式も終わってお弁当の時間です。グラウンドは日差しも強く埃っぽいので、床がコンクリートで庇のある場所を陣取っておきました。穴場なのです。嬉しそうにお弁当をたべるけいたまでした。

お疲れ様。これから家に帰ってシャワーを浴びたら晩御飯の支度をしよう。ゆうがたにじいじとばあばがおうちに来るから、みんなでご飯を食べようね。運動会の打ち上げだよ。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。