ランチは刀削麺
慌ただしい数日の始まりだ。昨晩、那覇から東京に来た。本日は早朝に起きてから、社宅に籠って仕事である。月末までに終わらせなければならない業務のラストスパートなのである。そしてランチ。久々に刀削麺が食べたくなった。味付けはもちろん麻辣である。
三月に入れば事業成果発表だの、各種団体の納会に確定申告、家族旅行など、公私ともにイベントのオンパレードである。社員旅行は不参加だ。無念。なんで年度末に旅行するのだ?以前は四月だったような。いずれにしろ、社員旅行に参加したのは一度きりなのだ。
安定の鳥八
午後からの会議を東京支店で済ませると、札幌支店の社員と一緒に札幌に向かう。そのまますすきので懇親会だ。今年からは二カ月に一度は札幌支店の社員らと交流しようと心掛けることにした。会場は鳥八。そう、安くてうまい大人気店だ。内装は伝統的な和風の居酒屋、昭和レトロの趣があるが、味も同様。ここで飲み食いしたら、なかなかよそで食べる気にならない。
北寄貝の刺身。口の中に広がる身の甘み、鼻に抜ける磯の香り。ああ、北寄貝最高。突然、あちこちで鳴りだすアラーム音。
数秒後に揺れだした。地震だ。震度3くらいだろうか。4は無いように思うが、女子社員は震度4だと主張する。いずれにしても大した揺れではないので、すぐに飲み会が再開した。
止まった列車
三時まで飲んでいたのだが、翌朝はしっかりと朝飯を食べた。移動に備えて駅前のグレイスリー札幌に宿泊したのだ。ここの朝食を逃す手はない。
チェックアウトを済ませ、札幌駅に向かう。ネット予約した特急券を受け取るために券売機で手続きをするが、発券できないと表示される。不思議に思い、窓口で発券できないことを告げると、みどりの窓口に行ってほしいと言われる。列車の発車時間まで多少の余裕はあるが、大丈夫だろうかと列に並びやきもきしているところへ、駅で待ち合せていた資産家の鈴木から電話があった。
「列車、止まってますよ!」
え?
すぐに自分の順番となったので、係員に尋ねると、昨晩の地震の影響で帯広方面の列車はすべて運休しているとのことだ。
マジか。
13時までに帯広に行かねばならぬ。バスターミナルに行くと、あと3分で出発の様子。間に合わない。鈴木があちこちのレンタカー会社に電話して、軽自動車を確保してくれた。
「おっさん二人で軽はいやだなぁ。」
ふたりで本気とも冗談ともつかぬことを言い、旅行枕まで用意して列車の中で寝る気満々だった鈴木の運転で一路、帯広に向かう。 ああ、アクセルを踏んでも踏んでも前に進まないのが軽自動車。エンジン音だけは時速150kmだ。二月だというのに、今年の北海道は雪が無い。通常なら冬の北海道でレンタカーを借りるなんて発想は絶対にない。二人とも雪道の運転はできないからだ。ラッキーである。
そんなこんなで高速を飛ばして、どうにか帯広市街地にたどり着いたのは13時半であった。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。