ホテルグレイスリー札幌 朝食

北海道 ホテルグレイスリー札幌 朝食バイキング

北海道の朝食

食の宝庫、北海道。農産物、海産物、そして畜産物のいずれもを算出する、日本の食料生産基地だ。日本の食料自給率は40%程度だが北海道全体では222%、帯広市はなんと1400%だ。ちなみに沖縄県は25%。沖縄はもともと食が貧しい離島地域である。県外からの食料なしには立ち行かない地域だ。

当然、北海道の楽しみは食事がかなりのウエイトを占める。サーモン、ホタテ、ウニ、いくら、エビ、カニなんでもござれ。肉もジンギスカンの羊肉から根室牛、白老牛、十勝和牛を始めとする牛肉に豚肉、鶏肉、鹿肉、熊肉とバラエティー豊かだ。野菜も生で食べられるトウモロコシやらジャガイモ、人参、玉ねぎにコメ、小麦に蕎麦。米だって北海道産の評価は高い。山菜に葉野菜など、なんでもござれだ。

よって、食事も和洋中はもちろんのこと、郷土料理や蕎麦、ラーメンにスープカレー、豚丼にソースカツ丼、海鮮丼にああ…キリがない。よってホテルの朝食も断然期待が高まるのだが、泊まってみると、期待していた食材がなかったり、食べてみてもイマイチだったり、中には北海道らしさがゼロのところもある。

意外に朝食はダメなことが多いのだ。

そんなホテルの朝食の中で、個人的に文句なく第一位は、岩見沢のホテルサンプラザである。宿泊客が少なくてバイキング形式でない時もたまにあるのだが、とにかく豪華だ。特に魚卵が充実している。これ無くして北海道の朝食とは言えないと思う。そして次点はがグレイスリー札幌、一階のボナンザカフェである。

札幌駅 ボナンザカフェ

札幌駅前、大丸の向かい側に建つ読売ビルの一階である。朝六時半から開店するこの店の朝食は、札幌市内のホテルではダントツにオススメだ。極端に品数が多いわけでもない、凝ったメニューがあるわけでもないのだが、個人的にはお気に入りである。

食事はいくつものコーナーに分かれている。サラダバー、洋食コーナー、郷土食コーナーにセルフ海鮮丼コーナーである。サラダの野菜はみずみずしく、個人的にはコールスローがお気に入りだ。蒸し野菜はスープカレーにすることもできる。専門店で食べる時はチキンが一般的だが、朝ごはんのソーセージとベーコンを添えるとゴージャスになる。

何と言っても一番のオススメは自家製ミニ海鮮丼だ。具材はいくらとマグロすき身、あとは日によってイカやエビ、タコのいずれかだ。同じようなメニューを提供しているホテルは他にもある。ドーミーイン札幌プレミアムもそうだ。品数や演出であれば、こちらの方がはるかに上なのだが、ボナンザカフェは、一つ一つの料理のレベルが高いのだ。

イクラにしても、マグロすき身にしてもそうだ。イカやエビの刺身もこちらの方がうまい。ワサビも北海道の土ワサビが提供されている。容器も海鮮丼用に専用のものが用意されているのだ。一つ一つが氷で冷やされて、鮮度と温度を保持している。細かい心遣いの積み重ねが美味さを実現するのだろう。

挑戦的なメニューもしっかり提供される。和食でも洋食でも、飽きた時にはスープカレーメインの食事も可能だ。イマイチではあるが蕎麦やラーメンも提供されている。

前の晩に飲み過ぎてしまい、起きたのが遅かったり、前夜の締めにラーメン等を食べてしまって胃もたれしている時もある。たまにある。このホテルはチェックアウトが12時なので、多少寝坊しても問題ないのだ。そんな時は食券が商品券になる。フロント階のお土産店で千円分の買い物券として使うことができるのだ。それも叶わなかった時は、チェックアウト時にフロントに食券を渡すと、オリジナルケーキと交換してくれる。

このようなサービスをしているホテルを他に知らない。食べれなかったらサヨウナラが当たり前である。せいぜいランチ券として使うことができる場合もある。そうそう、この食券もランチ券として使えるのだった。昼であれば、道産子バーガーを食べることができる。

グレイスリー札幌、駅の真ん前という地の利、極上の朝食を提供してくれるのはいいのだが、部屋は狭い。ホテルの都合で、一度だけスイートに泊まったことがあるが、それはさすがに広かった。それに大浴場がない。最近は疲れを取るために、足を伸ばして浴槽に浸かれるホテルに泊まるようにしている。

機能的なのはいいが、もう少しリラックスできれば、なにもいうことがないホテルなのだ。

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