2024年4月20日

東京から名寄までトラブルの旅 ~人生初の〇〇を経験~

飛行機はトラブルがつきもの

浦和での激励会で同じテーブルの席だった知人が、翌日、名寄に行くと言う。私も名寄で開催される祝賀会に参加する予定だ。聞いてみれば、二人とも同じ時間帯の飛行機で羽田空港から旭川空港まで行き、レンタカーを予約している。知人が言う。

「それなら俺が運転するから、一緒に行きましょうよ。レンタカーキャンセルすればいいですよ。」

私はJAL便で、彼はANA便だ。私の方が30分ほど先に着くが、空港で待っていれば済む話。祝賀会は夕方からなので、急ぐ必要もない。

「じゃあ、明日、旭川空港で。」
「レンタカー、キャンセルしてくださいよ!」

知人に念を押された。

翌日、京浜東北線で浜松町まで行く。9時ごろだと、まだ通勤時間帯の名残でそこそこ混んでいると思っていたが、余裕で座ることができた。途中もそれほど混むことなく、快適に浜松町に着いた。

なぜだろう?

思い出した。今日は土曜日だ。曜日感覚がなくなっている。

モノレールの空港快速に乗る前に、トイレに行きたくなったので、ホームの一番奥にあるトイレに向かう。ミストが散布されている。ああ、見た目にも涼しげだし、気持ちいい。

空港で荷物を預け、ラウンジでトマトポテトチャウダーを飲む。パンは甘そうだったので、手を出さなかったが、女性がなにやら言っている。

「このパンのお店って、六本木の…」

そうなんだ。店名は聞き取れなかった。食べ終えるとゲートに向かう。どうやら飛行機は満席のようだ。機内に乗り込み、飛行機のドアが閉まっても、なかなか離陸しない。空港が混雑してるようだ。30分後、ようやく離陸した。

JAL便のいいところは機内インターネットサービスが無料で使えることだ。速度もまあまあ出る。これがANAだと、千円もする上に、遅くて使い物にならないことが少なくない。何度も「金返せ!」と思ったものだ。なのでANA便でネットは諦めている。

離陸して5分後、iPhoneをネット接続すると、知人からLINEが入っていた。

お疲れ様です😀
飛行機、30分遅れとなりましたので、お昼食べてて下さい🙇
新しい到着時刻は、13時20分です😫
私も羽田空港で蕎麦たべます😅

食べた蕎麦の画像まで送られてきた。なんということだ。旭川の蕎麦店を調べて予約の段取りまでしていたのに。しかも、すでに蕎麦を食したとは問答無用だ。これでは空港で食べるしか選択肢がない。ネットで調べると、旭川空港には蕎麦専門店があるようだ。私はそこで蕎麦を食べることにしたのだが、結局、彼のANA便が離陸したのは12時45分。同時刻に私は旭川空港に着いていたので、バスと汽車で名寄に行くことにした。

人生初の…

旭川市内 田園風景

預けた荷物を受け取りバス乗り場に行く。運転手が10分遅れの午後1時に発車すると言う。駅までは30分。特急サロベツにギリギリ間に合う。これを逃すと快速や普通列車しかない。所要時間が2倍も違う。それだけ特急列車は速いのだ。ところが運転者はバスはさらに10分遅れると言う。間に合わない。慌ててバスを降りてタクシーに乗った。緊急事態だ。仕方がない。のどかな田園風景を眺めながら、旭川駅に着いたのが発車10分前。食事は諦めて、名寄に着いてから食べることにした。

名寄までの切符を買い、ホームに上がると、発車までは少し時間があった。よかった。のどが渇いたのでとりあえず水を買おうと自販機に小銭を入れ、ボタンを押した。数字が4つ揃うともう一本という自販機である。まあ、当たった試しがないのだが…あれ?揃ってる。水のボタンが押せるようになっている。ウソだろう!マジか!エラーじゃないのか?生まれて初めて当たったかもしれない私は、深呼吸をして冷静さを取り戻すと、記念に写真を撮り、落ち着いて水のボタンを押した。ガタンっという音を立てて、ペットボトルがもう一本、取り出し口に落ちてきた。

ドリンク自販機当たり!

生まれて初めての宗谷本線。名寄までほぼ直線なので、乗り心地は快適だった。穂をつけ始めた、緑に輝く水田が続く。ここは北海道、北の大地だと改めて気付かされる。

特急サロベツ号

14時半、定刻通りにサロベツ号は名寄駅に到着した。

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