全国でご当地なんたらはたくさんある。代表的なのはラーメン、焼きそば、うどん、カレーだろうか。あとはなんたら丼といった類もある。
焼きそばで言えば有名どころは横手、富士宮か。最近では石巻や浪江など、復興地域の焼きそばも注目されている。それぞれ麺や具材、作り方に違いがあるのだが、今回訪れた美濃加茂市のご当地焼きそばは「ソースがあと掛け」という、禁断の秘技を特徴としている。
ソースをあと掛けということは、「味付け」という一番重要な行程を「食べ手」に任せてしまうのである。ソースをかけ過ぎて美味しくなくなっても、ソースが足らなくて味付けがイマイチでも、それはソースの適正量を計算できなかった者が悪いわけであり、焼きそばのせいではない。食べ手の好みといえばそれまでだが、責任回避の気がしなくもない。
「美味しんぼ」でも似たような話で、山岡史郎が海原雄山に負けたことがあったと思う。カニしゃぶか何かだ。
もちろん、料理が得意な私は最適量を即座に計算し、絶妙な塩加減で焼きそばを食べたように思うのだが、だいぶ酔っていたので、よほどでなければ不味いとは思わなかったであろう。
それより、ホテルマンがベストを着たまま鉄板にオリーブオイルを敷いて、焼きそばを調理していたのが印象的であった。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。