東京 西麻布 眞(shin)
ランチ後に東京支店で開催された会議は四時間を予定されていた。会議で出た意見を元に月末までに事業計画書を作成して提出するようにとのことだった。長い会議も、会議後の資料の作成も嫌な私は、要点だけを聞き取ると、そのまま資料を作成して印刷し、社長や会議に参加した飲食業を営む知人に渡した。飲食事業に関わったことがないので、計画書には少し不安もあったが、OKとのことだった。
二時間半で会議を終わらせたので、時間が少し余った。夕食は西麻布でセッティングしてあるとのことだったので、一旦、私は社宅に帰り、現地集合と相成った。
午後六時半、向かう先は西麻布にある和食店、眞。
初めて訪れた店だ。店内は和食店というより、おしゃれなダイニングバーといった趣だ。落ち着いた静かな店だ。お盆ということもあり、客はいない。
店に入ると社長と秘書が先に着いていた。腹が減ったので、空き時間にすしざんまいで散々食べてしまい、現在は空腹ではないらしい。おまけに、前日に出雲で散々酒を飲まされたので、今日は飲まないとのことだ。
島根県出雲市。
あそこは本当に酒と蕎麦と神様しかいない場所だ。歓待とは客を酒で潰すことだと、根本的な勘違いをしている土地だ。恐ろしい。
メニュー
今日の料理はコースで注文しているとのことで、出されたものを次々に食べればいいだけだ。
モロヘイヤすり流し ずわい蟹と金糸瓜
舌触り滑らかで、金糸瓜がシャクシャク。香り豊かで美味い。
豆アジの南蛮漬け
姫サザエうま煮
味付けよく、食感よく、舌触りは滑らか。肝も丸ごといただく。
牛すじ やわらか煮
牛スジの脂が甘い。柔らかい。
お造り
塩水ウニはものすごく甘い。いいウニだ。イサキはコリコリの食感、新鮮だ。鰺も美味い。日本酒が飲みたくなった。八仙の特別純米をオーダー。田酒に似た味かな。いいね。
うなぎ白焼き
脂ののりが控えめで、わさびが合う。酒飲みにはタレのない、さっぱりとしたうなぎがいいね。
魚介のアヒージョ
中身はタコとホタテだ。素材の味が濃い。これって、いつから流行りだしたのかな。
和牛のポワレ
おフレンチざます。
サーロインステーキ
コースにない。オプションで注文した。脂が甘くて、肉質が柔らかくて、うまー。最高。ワイン飲みたい。
冷や汁
締めの一品。宮崎名物をアレンジしたものだ。冷たくて爽やか。夏にいいね。
お腹いっぱいです。ごちそうさまでした。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)