羽田空港第1ターミナル カレースマイル
本日は帯広から羽田まで飛んだ後に、バスで箱根湯本に向かう。バスは12時55分。箱根に着くのは午後三時のため、ランチは羽田空港で食べるしかない。
ああ、鬱だ。
羽田空港第1ターミナル。現在時刻は12時20分。昼時だ。ランチタイムに30分で食事を済ませるには、限られた選択肢しかない。
- 立ち食い蕎麦
- ラーメン
- カレー
昨晩は途中から記憶がない。三軒目の途中でプッツリと亡くなっている。だけら朝ごはんも食べられなかったので、腹が減った。ガッツリ食べたいので、麺類は避けたいところだ。本音を言えば生姜焼き定食あたりを食べたいところだが、叶わぬ願い。蕎麦とラーメンを素通りして向かったはカレーの店だ。
メニュー
ここか。米は青森産の「まっしぐら」。トンカツは三元豚。なるほど。こだわりの豚肉を扱っているとアピールしたいのだろうが、私は騙されない。なぜならば日本で販売されている豚肉のほとんどは三元豚なのである。
つまり、三元豚とは「国産のいたって普通の豚肉」なのである。
そもそも三元豚とは「三種類を交雑させた豚」という意味である。二種類を掛け合わせて生まれた豚に、別の種類を掛け合わせる。こうすることで、三種類のいいとこ取りをした肉質を持つ豚が生まれるのだ。よって、三元豚ではない豚肉の方が貴重なのだ。沖縄のあぐーや鹿児島の黒豚がそれである。
騙されてはいけないのだ。
さて、何を食べようか。10秒ほど考える。ポークと野菜のカレーにチーズトッピングだな。三元豚のカツカレーは避けよう。なんせ15分で食べ終えなければならない。揚げ物で時間がかかると困るのだ。
カウンターには無添加の福神漬けにらっきょう、そしてホットオイル。辛さは自分で調節するのだろう。
ポークと野菜のカレーにチーズトッピング
3分で出てきた。チーズの香りが鼻をくすぐる。
ズッキーニ、人参、アボカド、じゃがいも。野菜の優しい深みのある味わい。辛さ控えめのトロッとしたルーに柔らかいご飯。ああ、美味い。福神漬けがカリカリとした食感と甘酸っぱさを追加する。まさに味の足し算。甘い辛いループは食の基本である。しっかりとした歯ごたえに、酸味の効いた甘酸っぱさを持つ真っ白なラッキョウがルーと絡み合って、カレーの魅力をさらに引き出すというものだ。
豚肉は味の付いていない角煮だ。柔らかい。チーズと絡んでうまい。あえて言おう、おそらく、こいつも三元豚だ。いや、名乗っていないということは米国産なのか。もしくはデンマーク産だろうか。欧米の豚肉は四元豚が主流と聞いた。ハイブリッド豚とも呼ぶそうである。
オイルを少量加えてみる。辛い。当然か。ただ、オイルだと少々まったり感も加わってしまうので、個人的にはもっとさらっとした油か、パウダーの方が好みだ。とはいえ、客層は美味さよりも手軽さ、便利さを重視しているに違いないだろうから、ないよりはマシである。ポークがなかなかのボリュームだ。とんかつよりもいいかもしれない。
五分で完食。ああ、助かった。考えてみれば、今朝の朝食はミニスープカレーだった。これで二食ともカレーか。まさか、夜はカレーを食べるなんてことはないだろう。箱根に向かおう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)