やまもとでねぎ焼きを堪能したのちに店を出ると、路上で一人の女性がキョロキョロとしながら声をかけてきた。大きなカバンを拾ったのだが、どうしたらいいのかと言う。
かばん?
確かに店の向かいの路上に黒いカバンが落ちていた。そばにスマホも置いてある。富士通のALLOWSだろう。持ち主は見当たらない。我々の一人が言った。
「そのカバン、さっきまで店の前で若いサラリーマン風の男性が枕にして寝てたよ。」
相当泥酔していたようで、カバンを置いたまま帰ったらしい。中にはも財布も入っていた。女性に警察に電話するように言い、我々も警察が去るまでは一緒にいますよと言うと、女性は少しホッとして110番した。
警察はすぐに来ると言う。ところが、女性も大阪の人間ではないようで、我々も沖縄県民なので、場所をうまく説明できない。ゴーグルマップを見ながら、女性の質問に答える。
近くの神社にいた警官をこちらによこすので、数分で現着とのことだ。
しかし、財布もスマホもないまま、泥酔してどうやって帰るのだろうか。私も泥酔したことはあるが、財布をなくしたことはない。領収書も必ず持っている。何度か財布の中身がなくなっていたことはあるが、それはぼったくりの店に入ってしまったからだ。金額を見てびっくりする領収書が入っていたこともある。カード払いって怖いなあ。スマホをなくしたこともない。
まもなく警官が到着。状況を説明すると数分で警官は去っていった。一件落着。ねぎ焼きを制覇した我々一行は、次なる獲物である串カツを求めて歩いた。ネットの評価とかそんなのはどうでもいい。ここから徒歩五分以内で、土曜日の夜に八人で入れる店、これが条件だ。さあ、答えを出せや、GoogleMap!
Siriとか「OK, Google」なんて、機械に話しかけるのは好きじゃないんじゃあ。機械ならコマンドラインで動きやがれ。
ん?一軒見つけた。五分ほど歩きたところだ。着いた。店員に尋ねると、八人とも同じテーブルで入れると言う。よし、ここにしよう。さあ、串カツを食うどー!
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。