2024年4月20日
自家製海鮮丼

北海道 札幌駅 ESTA 鮮魚売場 初秋

恒例の物資調達

北海道は食材の宝庫だ。ここに来て、何も買わずに帰る、そんなもったいないことをするわけがない。沖縄では手に入らない魚、エビ、イカ、タコ、魚卵などなど、数多くの食材が目の前にあるのだ。場所は札幌駅地下、ESTAにある鮮魚売場だ。

刺身コーナー

まずは刺身。様似産キンキの作り。食べてみたいが、1580円はさすがに手が出ない。その上にある3~4人前の刺身の盛り合わせも気になるが、これら盛り付けられた製品を買えば、飛行機の中で激しい振動を加えられ、自宅に着いたきた頃にはぐちゃぐちゃになるだろうことは容易に想像できる。残念だが今回は見送ろう。サクだ。サクで売られている刺身を買うのだ。

寿司コーナー

寿司も美味そうだ。海鮮丼、握り寿司、海苔巻きなど多種多様な商品が並べられている。朝方に海鮮丼を食べたばかりだと言うのに、再び食欲が刺激されそうになる。私の中の何かが蠢きそうになったが、ここはぐっと堪えた。

刺身コーナー その2

お刺身はまだまだ続く。全国から取り寄せた魚もちらほらと見られる。八戸のしめ鯖、鹿児島の真鯛など、北海道ですべての食材がそろうわけではないのだ。

食材の数々

ついにサンマが店頭に並び始めた。ここ何年かは不漁が伝えられていたが、この四尾で495円と一尾395円の同じ根室産のサンマは何が違うのだろうか。おそらく高い方は刺身で食べられるのだろう。

サンマ

それだけではない、甘エビ、タラバガニ、ホヤにニシン、ズワイガニ、つぶ貝、アワビなどなど、豊富な食材に目を奪われる。全てが欲しい、どれも欲しい、このすべてを買いたくなるのも致し方がない。ぐっと気持ちをこらえて、買うものを厳選する

塩水雲丹

なんと北海道産の塩水雲丹が1980円とお買い得だ。これを買わない手はない。さらにホッキ貝、ホタテ貝。いずれも北海道が誇る食材だ。干物はホッケ、宗八かれいである。いずれも私は好まれ。パスだ。

毛ガニとたらこ

たらこの切子に浜ゆでの毛ガニ。これも安い。空港ではこの倍はする。買おうかどうか迷う。ししゃもも売っている。冷凍物とは言え、十尾で980円は格安では無いだろうか。

魚卵がいっぱい

もちろん北海道は魚卵が豊富だ。たらこ、数の子、明太子、すじこなどなど。魚卵を使った加工品もたくさんある。私の目当ては筋子だ。タラコは子供たちも大好きだ。ご飯に混ぜてもよし、調味料代わりにコクと塩分を足すことができる。

生筋子と魚卵たち

秋の始まりは、何といっても鮭の水揚げが始まる時期だ。生すじこが店頭に数多く並ぶと季節だ。これを一つ一つほぐし、自家製のタレに漬けた後に48時間以上冷凍する。だが、我が家では、このまま正月まで冷凍しておく。いくらは家族も甥っ子たちも大好きな逸品なのだ。

生筋子

まだまだ食材は尽きない。カレイにサンマ、マイカ、食材のオンパレードだ。どれを買うか迷ってしまうが、ここはやはりイカである。冷凍技術の発達と流通の進化によって、沖縄でもサンマは新鮮なものが手に入るようになった。

もちろん北海道で売っているサンマがさらにいいには違いないが、そこまでサンマに価値が見出せない。沖縄では絶対に獲れない真イカの方が、食材の価値がはるかに高い。

刺身用にヒラメ、タコの頭、マイカ、ホタテ、どれにしようか。タコの頭は私は大好きだ。北海道はヒラメやカレイ類が豊富である。この羽幌産の天然ヒラメのなんて美味そうなことか。これも買うことにした。買いだ。

そしてホッキ貝。剥き身の方が持ち帰りが楽だ。ホッキ貝の生命力は非常に強く、剥き身にされても三日は生きるらしい。生きている貝の方がうまいのは当然だ。そして青森産の白魚(しらうお)。いわゆる白魚(しろうお)とは別物である。躍り食いで有名なシロウオは、少し苦くて硬くて、あまり好きでは無い。

北寄貝と白魚

しかし、この青森産のシラウオは、いってみれば巨大シラスのような感じだ。生しらすと同じように食べる。生姜でもよし、ポン酢でもよし、非常に甘味の強い、苦味のない魚である。一度食べてから、すっかりこいつのファンになってしまった。

そして最後に保冷剤代わりの冷凍ジンギスカン。娘たちも妻も羊の肉は大好きだ。ジンギスカンは大喜びだ。これだと野菜もパクパク食べる。ご飯にも合う。大人は生玉子を溶いて肉につけて食べる。甘みとコクが増す。贅沢なジンギスカンの食べ方なのだ。

恒例の海鮮丼ランチ

さて翌日のランチは、我が家恒例の自家製海鮮丼だ。買った魚を魚介類を傷つけ、丼に寄った熱々のご飯の上に刻み海苔を式その上に盛り付けていく。出来上がった丼は、真っ白だ。いかに白身、白、ホッキ貝、タコ。意図したわけではなかったが、白い食材ばかりだ。刺身のツマの大根まで白い。名付けて白雪丼。

自家製海鮮丼

至福の時間。妻も大喜びである。うまい。これを沖縄で食べる事は不可能であろう。こんなちょっとした贅沢を味わえるのも、出張の醍醐味である。携帯用クーラーボックスが大活躍なのだ。

恒例のイカワタクリームパスタ

新鮮な真イカが手に入ったときは、必ずワタを捨てない。パスタを作るのだ。ペペロンチーノ風でもいいのだが、最近の我が家での流行はイカワタクリームパスタである。

東京で食べたパスタがあまりにも美味だったのでリスペクトしてみた。

イカワタクリームパスタ

ついでに余ったホッキ貝の貝ひもと貝柱も加える。風味とコクが増す。ちょっとしたペスカトーレでもある。薬味にはもちろん大葉を刻んで入れる。

パスタ好きの妻は恒例の海鮮丼と並んで、この最終料理を楽しみにしている。このパスタが出されると、出張で調達した食材がすべてなくなったことを意味するのだ。

次回の出張で手に入る食材は何だろうか。頑張って自宅に持ち帰り、家族に美味いもの食べさせたい。おいしい料理はみんなを笑顔にするのだから。

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