2024年4月24日
山田村のおにぎり

徳島から沖縄に帰るのに欠航したので大変だった罠

沖縄に帰る

この日は徳島から車で高松空港に行き、那覇までの直行便で帰る。天気はイマイチだが雨は降ってない。白水苑で朝食をすませると、車を出した。徳島道に乗る。車も少なく順調に走る。途中でトイレ休憩を一度取ると、脇町インターを降りた。「うだつの町並み」の案内板が目に入る。ああ、これって確か「うだつの上がらない」の語源だったような気がする。

辞書で引くと「金銭に恵まれない」「出世できない」「境遇がよくない」とある。「うだつ」とは隣家との境界に設けられた土づくりの防火壁のことだ。江戸時代に「うだつ」を上げるには相当の費用がかかったために、裕福な家にしか設けることができなかった。これが転じて、裕福になれないことを「うだつが上がらない」と言うようになったとか。詳しくはこちら

ぜひとも見てみたいが、飛行機に間に合わなくなるので諦める。悔しい。国道137号線を走る。景色がいい。絵本のような風景が広がる。車を停めて写真を撮りたい。しかし時間がない。天気も悪い。悔しい。なんだ、この巨木は?うーん、天気のいい日にぜひとも家族で訪れたいぞ。

夏子ダム

道は川に沿って山に入って行く。途中で大きな湖のような場所に駐車場があった。よし、休憩だ。車を停めて外に出る。ここはきっと桜が綺麗なのだろう。まだつぼみしか付いていない上に、天気も悪い。晴れた日はきっと…以下同文。

道路沿いに咲く花

さらに車を走らせる。香川県に入ると下り坂だ。道の駅を見つけて立ち寄ってみた。ここまできたら多少寄り道しても間に合うはずだ。「行基の湯」とある。温泉施設だろう。調べてみると二千年に開設した施設なのに、たった16年で施設劣化のため、無期限に休業しているようだ。

野菜売場を見つけた。フキノトウか。こいつを天ぷらにすると美味いのだが、妻は入院してるし、明日にはまた出張だから、料理ができない。ああ、悔しい、こんなのばっか(涙)

道の駅

結局、空港には余裕で着いてしまった。レンタカーを返して、チェックインしたら沖縄に帰ろう。え?搭乗手続き中断?昨晩、ANAからメールが届いていた。明日の沖縄行きは天候調査中だと。それを香川県民に話したところ、

「高松空港は山の中なんで、霧がようけ出るんじゃ。いつものことだから、大丈夫よ。」

彼のせいにするわけではないが、その言葉を信じてここまできた。道中、何もかもを犠牲にしてここまでたどり着いた。まるで宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルについたと思ったら、目の前にガミラス星みたいなパターンではないか?!羽田からの便が着陸にチャレンジしてると言う。こいつが沖縄行きになるのか。え?別の便が着陸できずに引き返しただと?沖縄便はどうなるのだ。

欠航表示

「当機は高松空港への着陸を試みましたが、悪天候により伊丹空港に向かいました。」

ああ?欠航?どないして沖縄まで帰るんじゃーい!一泊分の着替えしかないんじゃぞ、ワレ!多くの客でごった返す空港カウンター。地元民はいいよ、家に帰れば済むんだから。だが、私は自宅が沖縄なのだ。

冷静になれ。まずは体勢を立て直そう。

岡山駅 山田村でおにぎりを買う

バス乗り場に向かおうとしたところ、係員に呼び止められた。

「バスに乗られますか?」

はい、乗りますけど。

「臨時便が出ますので、切符を買ってバスに乗ってください。」

言われた通りバスに乗る。さあ、ここからが問題だ。まず、高松駅に着くのは何時だ?いくらなんでも一時間見れば大丈夫だろう。すると12時半に高松駅から那覇空港に向かうには?今は便利だ、分厚い時刻表とにらめっこすることなく、ナビタイム等で目的地を設定すれば、ルートを案内してくれる。ふむ、岡山で新幹線に乗り、福岡空港から沖縄へ。福岡から那覇までのチケットも持っている。

これだ。

問題はランチだ。食べる時間がないではないか。連絡線うどんは食べたくないしなあ。駅弁もなんだかなあ。あ、岡山で途中下車できれば、山田村があるではないか。そうだ、おにぎりを食べよう。

マリンライナー

マリンライナー乗り、岡山で降りる。改札で途中下車したいことを告げると通してくれた。さんすてに向かう。あった、山田村だ。さて、何を食べようか。考える時間はあまりない。高菜明太は外せない。前回は別のおにぎりと間違われたから今回はチェックしてやる。もう一つは…ん?新製品だろうか。味噌カツ。これにしよう。あとはラントボックスで唐揚げに味噌汁。野菜がないので、RF1でアボカドサラダを購入した。

山田村

再び改札を通り新幹線口に行こうとした時、電光掲示板に不思議な表記を見つけた。

下関経由京都行

岡山から下関を経由して、山陰本線で京都に行くのだろうか。普通じゃない。何が起きているのだ。新幹線の発車までは10分しかない。だが、そこに何があるのか、私の好奇心は止められない。一番線ホームの階段を降りる。これは?!瑞風ではないか!JR西日本が投入する豪華列車。すごいな、先頭車両を見てみたいが、流石に時間が足らない。悔しい。今日はこんなのばかりだ。

瑞風

急いでホームを駆け上がると、新幹線の改札を通って博多行ののぞみに乗った。さあ、イッツ ア ランチターイム!

まずは味噌汁だ。うん、普通だ。ほっとしますなあ。次に高菜明太。ご無沙汰だよね、逢いたかったよ!躊躇せずにかぶりつく。ああ、高菜とご飯と明太子が奏でるハーモニー。たまらんぜよ。そうそう、これに唐揚げだ。うーん、最高の組み合わせだ。アボカドサラダもいい感じだ。シンプルなのに満足できる。駅弁にはないうまさなのだ。

ランチボックス

どれどれ、味噌カツいってみよう。これはおにぎりというより、おにサンドと言うべきか。かつデカっ!ご飯とカツが同量という、豪快というか反則技というか、やるな山田村。味噌だれも甘さ控えめでいいよ、うん。甘ったるいのは好きじゃないんだ。

もうすぐ広島か。とりあえず博多まで寝るか。余は満足じゃ。こうして夜七時過ぎに自宅にたどり着いたのでした。

疲れたよっ!!💢

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