2024年4月25日

初めての大曲 ~秋田県大仙市~

秋田県大曲、花火の町として有名なこの地には以前から訪れてみたいと思っていたのだが、なかなか機会がなかった。昨年はここでとある経済団体の東北ブロック大会が開催され、二千人近くが集まったが、仕事が重なって参加できずにいた。昨日は仙台、明日は夕方から一関なので、すとんと一日だけ予定が空いてしまった。

自宅に戻るために沖縄を往復するのもできなくはないが、やはり五十路となったこの身には、激しい移動は激務である。妻はいつも、無理して家に帰らずに、のんびりして疲れを溜めないでと気遣ってくれる。調べてみると、大曲までは秋田新幹線で仙台からも一関へも一本で行けることがわかり、足を運んでみることにした。

東北地方の住民にヒヤリングする事前の調査で分かったことは、ここの食べ物にハズレがないということだ。とても嬉しい話だ。何を食っても美味い、素晴らしい街ではないか。おまけに毎日花火が打ち上げられているという。花火大会の時は住民の二十倍もの観光客が押し寄せてくるくらいである。

大曲の花火師に知り合いがいる。七年前に知り合った。四年前のこと、妻にこの話をしたところ、つけていたテレビでもちょうど大曲の紹介をしていた。番組に登場した花火師を見て驚いた。

「あ、今ね、話した奴、こいつだよ。」

妻はビックリ。私も驚いた。そんな彼と久しぶりにゆっくり会うことになり、楽しみにしていたのだ。

大曲駅 秋田新幹線 こまち号

仙台でランチにお好み焼きを食べた私は、知人に仙台駅まで送ってもらうと、秋田新幹線で大曲へと向かった。盛岡駅で新函館北斗行きのはやぶさ号から切り離されたこまち号は、ゆっくりと山中を走る。景色は美しいが、こんなにも遅く走る新幹線もなかなかすごい。線路が壊れているためだとアナウンスが入ったが、田沢湖付近では自転車並みの速度で走っていた。目的地の大曲駅で新幹線はスイッチバックする。秋田駅まで方向転換する。

おそらく日本の新幹線ではここだけだろう。

こちらの記事もどうぞ: