2024年4月24日

日本海の寒ブリを食べに行ったらポトフだった罠

寒ブリと放射能汚染

寒ブリと聞けば富山である。さらに言えば氷見(ひみ)である。寒ブリは日本海側で獲れる魚で、近年ではなんと函館でも水揚げされるとのことだ。しかし北海道ではブリの需要がないために、内地に安く売り飛ばされると聞く。

新潟でも寒ブリは美味しく食べられる。特にぶりトロはマグロよりも美味いと豪語する新潟県民もいるくらいだ。数年前、新発田で食べたぶりトロは確かに美味かった。当時はぶりトロが食べられなくなるのではないかと、心配された時期でもあった。

聞いたところによれば、東日本大震災で福島沖の海産物が放射性物質による汚染が問題になり、品質保証のために放射線測定が欠かせない時期であった。その影響がまったくないとされる日本海側でも、安心感を与えるために放射線測定をしたところ、安全基準を超えるブリが続出し、出荷できなくなった。

なぜ、福島第一原発の放射性物質は日本海に達しないのか。それは偏西風のためだ。日本付近は中国大陸から日本に向かって強い風が一年中吹いている。福島の放射性物質は太平洋側に飛んで行ったのだ。

日本の西側には中国や北朝鮮と言った、核保有国がある。中国からは、はるか内陸にあるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠からの黄砂が飛んでくる。これらは新疆ウイグル自治区に存在する。北京からは1000キロほど離れている。この砂漠地帯で中国は核実験を行なっている。北朝鮮の核実験は報道でも有名だ。

核実験で発生した放射性物質も黄砂と一緒に飛んで来るのは想像に難くない。それらの多くが日本海に降り注ぎ、植物プランクトンが汚染され、それを食べた動物プランクトンが汚染されていくと、日本海における食物連鎖の頂上に位置するブリが汚染されるのは当然の結果だ。

中国や北朝鮮による日本海の放射能汚染などあり得ないと思考停止し、むしろなんの根拠もない安全性を科学的に証明しようとしたところ、現実を突きつけられてしまったのである。その後、騒動は落ち着いたらしいのだが、放射能汚染がどうなったのかは知らない。

今年は豊漁

昨年はブリが記録的な不漁で、寒ブリ宣言が出せなかったと聞いた。毎年、冬が近づくと、氷見漁協が「安定して寒ブリを出荷できるようになりました!」と宣言するのだが、昨年はできなかったとのことだ。それが今年は豊漁で、型のいい寒ブリが多く獲れるとのこと。

刺身でもしゃぶしゃぶでもぶり大根でも照り焼きでもいい。寒ブリを味わうために富山で会議をすることにした。いわゆる職権濫用というやつだ(笑)

懇親会の罠

長時間の会議が終わり、ホテルでの懇親会となった。富山での会議というのに、寒ブリ目当てなのか、青森から沖縄まで参加者がいた。懇親会会場には鍋がセットされており、寒ブリのしゃぶしゃぶなのだろうと、俄然期待が高まる。そんな私に幹事から衝撃の一言が。

「この鍋ですか?ポトフですよ。」

え?

なにそれ?寒ブリは?

「聞いてないですよ。懇親会は洋食ですよ。ぶりも刺身もありません。」

オーマイガッ?!为什么?!

終わった。私の中でなにかがこと切れた。もういいよ。懇親会に出ないで帰っていいかな。

そんなポトフが意外に美味かった。半ばヤケクソ気味に食べた洋食は想定外に美味で、これはこれでよかったかなと。写真は一枚も撮っていないのだが。

キャバクラとケーキ

懇親会が終わると全員でキャバクラへ。本日の参加者に女性がたまたまいなかった。そこでお誕生日会だ。ケーキが振舞われる。祝ってもらった本人は喜んで食べているが、糖尿の治療中でなかったっけ?H bA1cいくつだっけ?

「7.4や。7きらへんのや。」

それ、高すぎでしょ?

「これでも半分になったんや!元は14.3や!」

元がひどすぎるんだよ。

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