2024年4月26日
自家製海鮮丼

石川県金沢市 近江町市場と黒門小路

長野から沖縄に帰るには?

長野市で開催された会議の翌日、沖縄に戻る。行きは那覇から羽田まで飛び、新幹線で長野に来た。東京で打ち合わせがあったためだ。しかし帰りは新幹線で金沢まで行き、小松空港から那覇に飛ぶ。羽田〜那覇線は航空会社のドル箱だけあって便数も多いのだが、意外に予約できなかったりする。満席の日も少なくない。

沖縄への観光客は年々増え続け、今年はついに一千万人を突破すると見られているが、那覇空港の滑走路は相変わらず一本のみ。周辺国が日本にちょっかい出してくるので、航空自衛隊のスクランブルも非常に多く、これ以上の便を増やすことができない。

しかし、那覇からは全国各地の空港に直行便が飛んでいる。特に地方の空港からの便はそれほど混んでいない。穴場の便がいくつも存在する。特に北陸を結ぶ那覇〜小松便はなかなか便利で、幾度となく利用してきた。新幹線も長野から東京方面は混雑するが、金沢方面は空いているので、予約を機にする必要もない。

近江町市場で魚を買おう!

近江町市場

金沢といえば北陸随一の都市、日本海の海産物が豊富なところだ。市場に行けば、まだ見ぬ日本海の幸をゲットできるに違いない。調べてみると、金沢駅のほど近くに「近江町市場」なる場所があるではないか。ならば、ここで沖縄では手に入らぬ鮮魚を調達し、夜は家族で海産物祭りといこうではないか。

近江町市場 鮮魚売場

だが、そこで目にしたものは、観光客向けの鮮魚店ばかりだ。 のどぐろ等、高価な商品ばかりが置かれている。いや、実際にはお得な魚もあった。

近江町市場 鮮魚売場

これなんかとてもお得だ。なぜ買わなかったのだろうか?多くの店があったのだが、大衆魚が置いてある店は少数派で、人混みが多いのも相まって、どれがなんだか分からなくなってしまったのだ。

近江町市場 うなぎ売場

鰻とか、蒲焼をここで買って帰る人もいるのだろうか。しかも、稚魚のシラスウナギが不漁のために、とても高価だ。そういえば、岐阜の鰻屋に「外国人には義理も人情も通じない。」と書かれた無念の説明が貼られていたなあ。

黒門小路

近江市場での購入を諦めた私は、市場の向かいの施設を目指した。黒門小路(くろもんこじ)を書かれている。この中に飲食店街とスーパーマーケットがあることが分かったのだ。それならばゆっくりと落ち着いて買い物ができるだろう。

黒門小路

黒門小路に入り、名鉄エムザを目指す。百貨店だ。デパ地下ならばいい食材も揃ってあるはずである。さあ、どんな魚たちと出会えるのか。

めいてつエムザ鮮魚コーナー

いるいる。生食用に煮付け用。さすがは日本海、魚種が豊富だ。残念ながらノドグロなどの高級魚は置かれていなかったが、十分な食材を調達することができた。ついでに加賀太きゅうりも買ってみた。

買い物を終えて、ランチに向かう。北陸ごちそう広場。うーん、なんだか食指が動かない。歩くうちに近江町市場の地下にたどり着いた。なんと、二つの建物は地下でつながっていたのだ。

北陸ごちそう広場

日本海の幸を食べる

翌日のランチはもちろん海鮮丼。妻が一番喜んでくれるお土産なのだ。生シラスは卵の黄身と和えれば、苦味が消えて甘みが増す。南蛮エビこと甘エビは名の通り甘くてネットリとした食感で舌に絡みつく。ピンク色の身はサス昆布締め。サスとはカジキマグロのことで、北陸ではサワラとも呼ばれる。ああ、ご飯と生魚がこれほどまでに素晴らしい味わいを生むとは。

自家製日本海海鮮丼

沖縄では入手困難な食材でいただく食事は、ささやかなぜいたくなのである。出張万歳なのである。もちろん、けいたまとゆうたまには夕食に魚料理を提供したのであった。

加賀太きゅうりは深く考えずにぬか漬けにしたのだが、正直イマイチであった。ネットで調べたところ翡翠煮と呼ばれる、出汁で煮てから冷菜にして食べるのが一般的なようであった。次回見かけた時は、チャレンジしてみよう。

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