若い頃、一度来たことがある。誰ときたのかは覚えていないが、ああ、思い出してきた。ホテルオグラだ。もう25年ほど前のことだろうか。高校の同窓会理事仲間の先輩が、旅行会社に勤めていて、ホテルオグラの営業と親しかったとかで、理事仲間で宴会をしにきたのだった。その帰りに寄ったのがバナナワニ園だ。なにやら楽しかった記憶がある。
そんなわけで、かねてより妻とけいたまもここに連れてきたかった。旅行に行く前、妻にバナナワニ園の話をしたところ、興味津々だった。もうすぐ着くというのに、けいたまはチャイルドシートで爆睡している。着いても起きない。寝たままのけいたまを担いで、妻とワニを見学。
「けいたまー、ワニだよー。」
無反応。妻が喜んでいるからいいか。ここは本館、植物園、別館と三つの建物から構成されている。本館はワニ園だ。温泉熱を利用して、ワニを飼っている。様々なワニがいるものだ。
ワニを堪能した後は、道を挟んで向かい側にある植物園。南国の花とフルーツがテーマだが、はっきり言って、自宅の近所に生えているものばかりだ。フルーツもくがに市場で売っていたり、近所になっていたりする。こないだはスターフルーツがなっているのを初めて見た。
食虫植物ウツボカズラ。本物を見たのは初めてだ。こんなポケモンがいた気がする。あ、けいたまが起きた。けいたまー、お花がたくさん咲いてるよー。よく分からずに、なぜかきゃーきゃー興奮してるけいたまだった。
ブロメリア。サボテンの一種なのだろうか。花に見えるが、これも葉の一部なのだろう。最近、エアープランツとして人気が出てきてるようだ。
この海藻みたいな植物。自宅の近所でも見かけたことがあり!妻とアレはなんだろうかと話していたが、まさしくこいつだ。
部屋を出てエレベーターで移動する。フロアの水槽にはウーパールーパーにアフリカツノガエルのアルビノ種は泳いでいる。エレベーターで上がると、長い坂だ。けいたまが喜んで登ると思いきや、途中から抱っこをせがんできた。
観葉植物の部屋を過ぎると、けいたま、ご機嫌で階段を上る。相変わらず、階段が目に入ると、登らずにはいられないようだ。次は熱帯性スイレンの部屋だ。大きな池をぐるりと回れるようになっている。水面にはたくさんのハスの花。何種類もあるものだ。壁にも熱帯植物が咲いている。
その先にはオオオニバスの部屋になる。ここから元の道を戻り、エレベーターで下に降りて見学終了だ。本館の前まで戻って、バスで別館に行く。シーズンオフの平日で客もほとんどいないから、バスではなく車で別館まで行けばよかったと気づいたのは、帰りのことだった。
別館にはワニとレッサーパンダがいる。ワニはすぐにわかるのだが、レッサーパンダが見つからない。
ここか。
バナナ園を歩く。うちの近所にいくらでも生えているので、今では珍しくもなんともないが、考えてみれば内地に生えるものではないから、珍しいのだろう。以前、出張で沖縄に来た取引先の人が、食べに行った食堂の駐車場に生えていたバナナの木を、珍しそうにスマホで撮影していたことを思い出す。バナナの木が珍しいと思わないくらい、私は沖縄にいるのだなぁ。
アンセリウム。沖縄でも庭に植えてる人がいる。こういう植物なのか。
バナナ園を出るとフラミンゴがいる。珍しそうにけいたまが鳥達を見ている。
フラミンゴの池に沿って歩くと、熱帯植物の庭に出る。
マンゴーとパパイヤはいずれも自宅の近くに生えているので、珍しくもなんともない。マンゴーは南風原町も名産地だ。
最後や土産店を経て出口となる。初島が美しい。
けいたまが起きたし、せっかくだからもう一度本館に行ってワニを見ようかとも考えたが、すでにお昼を過ぎたので、諦めた。一時間くらいでさっくり見ようかとも思ったが、二時間でも足りない。三時間あればゆっくりと楽しむことができるし、休憩もできる。けいたまとゆうたまが大きくなったら、また連れてきたい。
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