2024年4月12日
ホテル大観

岩手県盛岡市 つなぎ温泉 ホテル大観

施設見学

盛岡駅で昼食をすませると、田沢湖線に乗り、小岩井駅に向かう。ホテルの車が迎えに来てくれるのだ。

田沢湖線

九月に開催する事業の会場視察のためにここに来た。繋温泉(つなぎおんせん)ホテル大歓(たいかん)。「だいかん」ではない、「たいかん」と濁らないのだ。

このホテルは将棋界と浅からぬ縁がある。過去に王座戦と竜王戦の会場にもなり、昨年公開された映画「三月のライオン」のロケにも使用された。

ちなみに私は羽海野チカの作品が好きだ。ハチミツとクローバーの最後の方に将棋を打つシーンが出て来た頃から、何かの伏線ではないかと思っていたが、新作の「三月のライオン」の主人公が天才プロ棋士なので納得したのであった。

三月のライオンを読み始めたのは6巻からだ。書店の店頭に小太りのガキがでっかく描かれたコミック本が平積みされていた。

なんだ、これ?

正直、不快だった。たまたま知人からこの作品が面白いと聞いた時には、あの、小太りのチビが出てくる漫画の展開がまったく想像できなかったが、第一巻を読んですぐにハマった。表紙の人物が二階堂だと理解したら、見るのも不快な小太りのチビの絵が、可愛く見えるようになった。

単に将棋を中心としたストーリーではなく、いじめ、離婚、親権、財産、事業承継、受験、親子関係など、様々な要素が複雑に絡み合った作品だ。読後感はホノボノとしている、ポワポワと心が温かくなるような作風は、羽海野チカ独特の世界観だと思う。

ホテル大観

そんなわけで、ここでロケが行われたと聞いて、テンションMAXとなった私であった。

歴史を感じさせる、重厚でどっしりとした外観が訪れた客を出迎えてくれる。入口にもお湯が流れている。

中に入ればロビーとフロントだ。ゆったりとした空間は来る者をホッと一息つかせてくれる。

奥にはオーナーが世界中から集めた私物が飾られていて、自由に見学することができる。

ホテル大歓

客室からは御所湖を一望することができる。湖を横断する繋大橋が正面に見える。

繋大橋

まずは標準タイプの客室を見学する。窓からの眺めは変わらない。ゆったりとしていて、家族連れでもゆったりと過ごせそうだ。

続いて棋士が泊まる部屋を見学する。この部屋で映画の撮影も行われたそうだ。そう、主人公の零が宗谷名人と記念対局をするシーンの撮影だとか。実際に作者の羽海野チカもここに宿泊して、原稿を描いたそうだ。

洋室なのだが、一部が和室になっている。畳で寛ぐことができる。私は布団派なので、ここで眠りたい。

ベランダには内湯として露天風呂が設置されている。もちろん御所湖を眺めながら、ゆったりと温泉につかることができる。

最後に見せてもらったのは、VIPが泊まる部屋だ。

広い。

和室に寝室、大きな露天風呂がある。部屋に匂いがつかないように、食事は別室になっている。静かさを保つために、このフロアには子供は宿泊できない。残念ながら家族では泊まれないフロアなのだ。

そう、秘密が必要な人たちがひっそりと滞在するための部屋なのだ。

ホテル業をしていると、世の中や人間の裏側を見ることも少なくないと言う。人に見られたくないのは、何も色恋沙汰だけではない。密談、裏工作などなど、とても表に出せないようなことも行われてるのではないかと思う。

この宿に泊まりに来る芸能人は少なくないが、誰が泊まったかのかは口が裂けても言えないとか。舘ひろしはここが気に入って、一人で何日も泊まったんだそうだ。

ホテルの裏側には専用の源泉がある。ここでくみ出したお湯を使っているので、源泉掛け流しだそうだ。

大浴場は日本庭園と組み合わせた露天風呂に入ることもできる。柔らかいお湯を堪能させてもらった。

ホテルの近くには小岩井農場や体験村などの施設があり、家族で楽しむには最適だ。もちろん、ゴルフ場もあるので、大人だけでも楽しめる。温泉内のストリップ劇場は、オーナーの入管法違反で逮捕されてしまったために潰れてしまったが、ホテル大観が特殊風俗免許を持っていることは、知る人ぞ知るとオーナーが話していた。ただ、それが目的のホテルではないので、あまりあてにされても困るのだとか。

大宴会場もお座敷も素晴らしかった。当日が楽しみだ。そういえば、昨年の会場だった山形県天童市の「ほほえみの宿 滝の湯」も将棋タイトル戦の会場であった。

奇遇だ。

私は将棋を打たないが、一度くらいタイトル戦を見てみたいと思う。私にとってはスポーツ観戦よりも面白そうなのだ。

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