2024年3月29日

ホテル平安 ランチと登別ゲーム

ホテル平安ランチ

登別市の中心地は登別駅と思われがちだが、あちらの駅前にはなにもない。間違って登別で降りてしまう人もいるのだが、登別市役所は幌別にあるのだ。大正8年に幌別村・登別村・鷲別村が合併して幌別村となり、昭和36年に登別町に改名した。その後、昭和45年に登別市となった。登別温泉街は登別駅から山の方へかなり入ったところにある。幌別からだとタクシーで4000円はかからない。

街中と言っても、幌別にはホテルが一軒しかない。そこで昼から会議だった。ああ、ランチョンか。また四角い箱の、ご飯が冷たくて固い、たまにそれでハシが折れて心も折れそうになる弁当なのだろうと、少し憂鬱な気持ちで幌別駅からホテル平安まで歩いた。中に入り、階段を上る。足取りが重い。弁当イヤだなぁ…会議場に入る。

え?

机の上には御膳が置かれていた。おお!これは予想外だ。うれしい。千円で食べる弁当より、すごく豪華だ。

幌別 ホテル平安 ランチ

メニューは豚の味噌焼き、鳥の照り焼き、辛しレンコンの餃子皮包み揚げ、ポテトサラダ、ホタルイカ沖漬け、漬物、あんかけ揚げ豆腐、春野菜の煮しめ、漬物、ご飯、みそ汁にマンゴープリン。私はこれでご機嫌だ。食べ終わると会議が始まる。

登別ゲーム

長い会議の中で、地元興しの一例が紹介された。カードゲーム「のぼりべつ」だ。なんでも、このネット時代にボードゲーム、つまり「電源を使用しないアナログゲーム」の市場は世界的に年々拡大しており、国内でも年に3回の大規模な展示会が開催されている。そこで登別商工会議所青年部がカードゲームを開発した。

プレイ方法の動画を見ていると、基本的にはサイコロを順番に振り、2~5が出た場合は山からカードを1枚引く。1か6が出た場合は、肘をまっすぐ伸ばして手を上げて「のぼりべつ!」と叫ぶ。一番早かった人が特典を手にする。

ちなみに会場にいるのは中年のおっさんとおばさんばかりである。それが「のぼりべつ!」って叫ぶのかよ、マジかよ、かったるーと思っていたのだが、いざゲームを始めると、熱くなっている自分がいた。会議場のあちこちで「のぼりべつ!」と叫んでいるおっさんが多数。

ええ?

これ盛り上がる。酒が入っていたらかなりヤバイ。

つぼ八で0次会

その後、懇親会、二次会と続く前に、つぼ八でビールとハイボール3杯を飲んでいた。つぼ八も学生時代に「村さ来」と並んで若者がよく利用した店だが、内地では見かけなくなって久しい。調べてみると、東京にも15店舗しかないのだが、北海道には99店舗もある。数年前に岩見沢のつぼ八に連れていかれて驚いた。個室居酒屋なのだ。つぼ八と言えば、あの大部屋と言うか、ごちゃごちゃした店内のイメージを打ち砕かれた。

幌別の店も作りは同じだ。しかもメニューは安いうえに工夫が見られる。私は日本では担々麺を食べることがないのだが、誰かが頼んでおきながら、辛い、舌がしびれると残していた。それは私が大好きな花椒ではないか。食べてみる。美味い!辛くてしびれて、ああ、花椒の香りがたまらない。でも、そんなに騒ぐ辛さだろうか?酒も飲まずに、一気に残りを平らげた私も見て、数名が「舌がおかしい、マニアか?」と私を罵倒した。失礼だな。

さて、懇親会の時間だ。行くか。

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