2024年4月20日
センレック

香港 銅羅湾 エクセルシオールホテル 朝食

香港の定宿

仕事で香港に来るようになり、すでに六〜七回ほど訪れたように思う。定宿は銅羅湾にあるエクセルシオールホテルだ。地下鉄の駅も近く、銅羅湾に面しているので、客室からの眺めもいい。ヨットハーバーやオフィスビル街、対岸の九龍半島を眺めることができる。また、夜景も美しい。

空港からのアクセスも良い。初めて来た時は勝手が分からず、空港からタクシーでホテルに向かっていた。これが非効率なのである。空港のタクシー乗り場は少し不便にできていて、反面、空港鉄道は到着口から、階段もほとんどなく、すぐに乗れるようになっている。

30分で香港駅に到着すると、改札口の前に各ホテル行きのシャトルバス乗り場がある。無料でエクセルシオールホテルまで、バスに乗ることができるのだ。香港駅からタクシーに乗るのもアリだし、地下鉄の中環駅まで歩いて銅羅湾まで乗る手もある。いずれにしろ、香港市街地までは電車に乗るのが快適なのだ。帰りなら香港駅でチェックインして、手ぶらで空港まで行くことも可能だ。

コンセントに思う

このホテルはロケーションと眺望に加え、サービスの良さも気に入っている。香港のコンセントの形状はイギリスと同じ、ゴツい奴だ。ところがエクセルシオールホテルの部屋のコンセントは、日本と同じのものがあり、つい最近までコンセントの形状のことを忘れていた。ドイツで買った何種類もに対応しているコンセントのアダプターを携帯するのを忘れていた。

アナログ時代はコンセントの形から電圧、テレビの電波など、あらゆるものが世界中でバラバラであったが、デジタル時代になってから、テレビはHDMIで接続できるようになり、動画もmpeg4に統一された。ヨーロッパのビデオを再生するのに、特殊なビデオデッキが必要な時代ではなくなった。

デジタル時代の現代では、電源もモバイルデバイスならばUSBで給電できるようになり、最近ではパソコンの充電までUSBに対応しているものも出てきた。国内では明治時代に導入した発電機のせいで、百五十年を経た今でも、富士川を境に交流の周波数が異なっている。インフラというものは、一度導入すると長きにわたって取り替えの効かないものなのだ。

世界旅行が稀だった時代ならともかく、グローバル化と交通機関の発達によって、地球は狭くなった。四十八時間あれば、日本から世界中のほとんどの主要都市にたどり着けるはずである。人と物の流れが国境で遮られなくなった今こそ、デジタルの力で新しいインフラを導入するチャンスなのではないだろうか。

国際的な朝食バイキング

エクセルシオールホテル 朝食バイキング

このホテルの魅力は朝食にもある。日本のホテルバイキングも、料理の構成は基本的には和洋中で組み立てられているが、このホテルの食事は香港が国際都市であることを強く意識させてくれる。和洋中はもちろんのこと、タイ料理にインド料理まであるのだ。朝から中華粥を食べ、本場のカレー料理を食べつつ、タイヌードルを食べるという贅沢が可能なのだ。

まずはお粥から

香港の朝食はなんといっても、中華粥からである。専用コーナーで粥を茶碗によそい、好きなトッピングをのせる。

エクセルシオールホテル 朝食バイキング
中華粥

個人的には粥と油條(ヨウティアオ、甘くない、揚げパンみたいなもの)の組み合わせが鉄板だ。北京の油條は日本の揚げパンみたいに柔らかいが、香港ではクリスピータイプの固いものが普通だ。塩味にザーサイ、香りづけにたっぷりのパクチーが私流である。いや、多くの中国人も同じようなトッピングで食べるはずである。

続いてはインドカレー

続いてはカレーなのだ。香港にはインド人も多く住む。このあたりからシンガポールまでいるのではないだろうか。香港もインドも元々が英国領であった。同じく元英国領のマレーシアにもインド人が多く住む。

エクセルシオールホテル 朝食バイキング
カレーと目玉焼き

目玉焼きにカレーにソーセージ。もちろん、ライス付き。この日は食べていないが、サラダコーナーも充実している。

エクセルシオールホテル 朝食バイキング

締めはタイヌードル

最後はタイヌードルである。まずは麺の指定。極細のセンミー、中細麺のセンレック、太麺のセンヤイである。指定しなければセンレックになる。次に野菜。全部とか言えばなんとかなる。最後は肉か魚丸、つみれのことだのいずれか、もしくは両方を入れるかを指定する。私は野菜すべてと牛肉オンリーにした。

エクセルシオールホテル 朝食バイキング

麺がゆであがり、指定した具材でトッピングされると、隣のコーナーでお好みの調味料や薬味を加える。たくさんあるので迷うことこの上ない。

エクセルシオールホテル 朝食バイキング

箸とレンゲもこちらでゲットし、テーブルに運ぶ。日本で食べるのとは一味違うというか、むしろ日本では食べられない。

センレック

朝から三種類もの食事をいただいてしまった。食べすぎである。他に日本食もあるし、パンやケーキも充実している。欧米系の食事も充実しているようである。

残念なことに、このホテルは2019年3月末を持って閉館するとのことだ。その後はオフィスビルにリニューアルして、ホテルではなくなるそうである。

残念である。

セントラルから近く、香港駅からシャトルバスの出ている、海沿いの景色のいいホテルを探さなければならない。新しい朝食との出会いを楽しみにしようではないか。

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