2020年8月12日

梅雨入り前の百名ビーチ

浜川御嶽(はまがーうたき)

ランチにトンテキを食べたあとは、せっかくここまで来たし、天気もいいのでビーチに行ってみることにした。四月の平日なら人はほとんどいないはずである。百名ビーチへの道は北側から入る道と南側から入る道がある。数年前までは北側の道から入っていたが、廃屋となっていたホテルの駐車場が閉鎖されて車を停める場所がなくなってしまったので、最近は南側から入っている。浜川御嶽(はまがーうたき)が道を挟んでいるために、車では通り抜けることができない。

南側からの道だと駐車場がどこにもない。路駐である。一番奥はUターン用の路地になっているが、ここに車を停められると、かなり厄介なことになる。先に車をUターンさせてから、路駐する。道からは右側が百名ビーチ、正面が浜川御嶽に通じる参道になっている。

浜川御嶽 参道
道路から浜川御嶽に通じる参道

ここは真水が湧いて流れているので、浜で汚れた足を洗うこともできる。小川のせせらぎと波の音が混じりあって心地よい音がするのだ。

浜川御嶽

参道を登ると右手に浜川御嶽がある。いつも薄暗いのだが、沖縄の強い日差しを遮ってくれる大きなガジュマルの木、霊場特有の静謐な空気と相まって、とても心落ち着く場所である。人もほとんど来ないので、世界遺産には申し訳ないが、斎場御嶽(せーふぁーうたき)よりも、はるかにこちらの方が好きなのだ。

浜川御嶽

ここには2つの案内板がある。一つは浜川御嶽。神様アマミキヨがニライカナイ(天国)から久高島を経て沖縄に上陸し、最初に休んだ場所である。もうひとつがヤハラヅカサ。左向きの矢印の通り、これはアマミキヨが上陸した地点なのでビーチにある史跡なのだ。

百名ビーチ

二年前までは、案内板の通りに進むと急な石段があり、降りていくとビーチに出ることができた。ところが、一昨年の大きな台風で、湧き水の流れが大きく変えられてしまい、流木も散乱したままなので、現在ではここから降りてビーチに行くのは、かなり歩きづらい。石段を下りた先の壁面にはオカヤドカリが生息している。目線の高さにヤドカリがいるのは、なかなか見られない光景だが、ここでは日常である。春から夏にかけて多くのヤドカリを観察することが可能だ。

浜川御嶽

石段を下りてビーチに行くのをあきらめ、参道を戻り、道路を左に曲がる。ビーチへと続く道になる。奥には海が見える。

百名ビーチ

砂浜を進むと一気に視界が開ける。少し干潮気味なのだろう。エメラルドの海に白い砂浜、青い空と白い雲。波打ち際は透明な水だ。ここは砂浜で遠浅である。リーフの内側なので波も穏やかだ。はだしで歩いても気持ちいい。

百名ビーチ

ヤハラヅカサ

左手に進むとビーチ側から浜川御嶽を臨むことができる。奥の石段の上が御嶽になる。手前の小川は御嶽から湧き出る水である、右側の壁面にもヤドカリが生息している。もちろん足元にも歩いている。

百名ビーチ

このちょうど反対側にヤハラヅカサがある。水中に立っている右側の石なのでなかなか気づきにくい。拡大すると「ヤハラヅカサ」と彫ってあるのが分かる。後ろに見えるのが久高島だ。ユタとウミヘビの島である。

百名ビーチ ヤハラヅカサ

波打ち際やビーチには珊瑚が転がっているが、これを持ち帰るのは法律で禁止されている。空港で見つかれば没収される。珊瑚を沖縄県外に持ち出すことはできない。

珊瑚とハマボウフウ

百名ビーチ ヤハラヅカサ

ビーチには巨大な浜防風の花が咲いていた。モンパノキと思うくらい大きいが、花が違う。地面を這うように伸びるはずが、どうしたらこのように巨大になるのか、さすが熱帯雨林である。

百名ビーチ 浜防風の花

のんびりとビーチで過ごしたら、そろそろいい時間だ。買い物をして帰宅したら、夕食の準備をしてから保育園に子供たちをお迎えだ。夕飯には何を作ろうか。妻が運転する車に乗るとビーチを後にした。

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