2021年3月3日
告別式

沖縄の葬儀と法要(1)

初めての沖縄での葬儀

若い親戚が急に亡くなって、お通夜と葬儀に参列して来ました。内地との違いに驚くこといろいろです。

沖縄ではお通夜は自宅で行うことが多いようです。知人の葬儀業者に聞いたところ、沖縄人は遺体にあまり禁忌を感じないので、死化粧も遺族がすることが多いとのこと。彼の遺体も仏間の仏壇前に安置されていました。急遽、内地から帰ってきた彼の兄は、今晩は遺体の隣に布団を敷いて一緒に寝ると話していました。

お通夜の様子は内地とあまり変わりません。この歳でいままであまり人の死に遭遇した経験がないので、内地のお通夜はどうか?と聞かれても答えきれないのですけどね。仕事帰りの同級生がひっきりなしに来ていました。内地ではお通夜でも焼香だった気がしますが、こちらでは拝みに来られた方に遺族が線香に火をつけて渡し、それを線香立てに挿してからうーとーとー(手を合わせて拝むこと)します。正確には「うーとーとぅー」と発音するそうですが。

香典は1000円

下世話な話ですが沖縄では香典は1000円です。身内で3000円。場所によっては「ワンコイン香典」というのもあって、お返しがない代わりに一律500円だとか。とはいえ来客者にはワンコインでない方もいるので、受付が分かれているのだと葬儀業者の方が話していました。お通夜だけでも多くの方が来られたので、結構な金額だなぁと思っていたのはたいした金額ではなかったのです。

23時ごろには来客も無くなり線香が途切れないように長くて太い線香を炊きました。遺族らはそのまま仏間で呑んでいました。故人の遺品をめいめいで手に取りながら思い出話に花が咲いたようです。

火葬してから葬儀

翌日、早朝に遺族が集まると僧侶が来て読経です。その後、出棺して霊柩車で斎場へ向かいます。子供のころは霊柩車を見たら親指を隠せなんてありましたが、今はどうでしょうか?昔の霊柩車はキンキラキンの豪華な屋根のついた車でしたが、今は黒いシックな感じでした。

沖縄の霊柩車
これは別の斎場で撮影した車です。

内地では葬儀の後に出棺ですが、沖縄では葬儀の前に斎場に行き荼毘に付します。那覇市の斎場は海のそばにあります。埋立地の端っこなんです。静かでいい場所ですが海が見えないのが残念です。

いなんせ斎苑
いなんせ斎苑(沖縄県那覇市)

この日は友引でしたが、沖縄ではこれを気にしない人も少なくないとのこと。全国的に火葬場の不足が言われてますが那覇も事情は変わらないようで、この日の午前中しか火葬場の空きがなかったそうです。隣の葬儀場でも多くの告別式が「本日の予定」に記されていました。

火葬の待ち時間に食事が出ます。内地でも葬儀の後や待ち時間に食事が出ますが、ちょっと豪華でお酒も出たりするような。席に用意されていたのは「ほっともっと」の弁当でした。人数分が用意されていました。もちろんお酒はありません。待合室の壁に「飲酒禁止」と貼り紙がありました。

遺族の車で葬儀場へ

その後、骨上げして遺灰を骨壷に入れるのは内地と同じです。その後、遺族が位牌、骨壷、遺影、傘差しの4名で斎場から葬儀場へと移動します。クルマは遺族の黒い軽自動車。しかも4人乗れず。傘差しの方が傘だけを車に入れてました。そして皆で葬儀会場に向かう車を見送りました。

午後からは葬儀と告別式です。骨壺と位牌、遺影が置かれ、僧侶が読経をして30分ほどで終了です。葬儀場には骨壺のサンプルが置かれていました。カラフルなものやゴルフボールの形をしたものなど、今はいろいろあるんですね。

続いて告別式です。多くの弔問客が訪れました。1時間ほどで告別式が終わると、再び位牌、遺影、骨壺、傘さしの4名で遺族の車に乗り込み(傘をさす方は乗れないので傘のみ)ます。墓地に向かう車を参列者が見送ります。沖縄では告別式の後に納骨をするんです。

こちらの記事もどうぞ: