四日市市 あさひ食堂 トンテキ定食

三重県四日市市 近鉄四日市駅 あさひ食堂 トンテキ定食

中華料理 一楽

トンテキを食べるのはいいが、どの店に行くべきか。事前にネットで調査し、数ある店の中でも近鉄四日市駅近くの中華料理一楽を選択した。本日は水曜日、定休日は木曜日。問題ない。駅を出て、商店街に入る。

地図によればこの辺りなのだが、店が見当たらない。派手なトンテキの看板の店は閉まっている。ラーメン屋で食べるのも趣旨が違うように思う。

あれ?これじゃないか。定休日は木曜日とある。本日は水曜日である。なぜに閉まっている。

答えが書かれていた。

マジですか?

あさひ食堂

急ぎネットでトンテキの店を調べなおす。近くの食堂が良さそうだ。場所もここから歩いてすぐだ。一分ほどで到着。

暖簾をくぐって店内に入った。

昼間から飲んでいる客も少なくない。食堂でもあり、飲み屋でもある。看板には「大衆盛場 旭」、暖簾には「あさひ食堂」。

メニュー

メニューは壁にある。手元にはない。トンテキがあるか尋ねると、ご飯と味噌汁はつかないという。定食でお願いする。飲み屋だけあって、メニューは豊富だ。腹が減っていれば、一人で飲みに来ても楽しそうだ。

さあ、本場のトンテキだ。壁に肩ローストンテキ千百円の文字を見つけた。後から入ってきた老人男性とトンテキをオーダーしていた。サラリーマン風の若い男性らは皆、日替わりの豚生姜焼き定食を食べている。やはりこの店のポイントは豚肉料理なのか。

食堂の前で托鉢の男性がチンチンと鐘を鳴らし始めた。誰も気に留めない。そんなものなのか。むしろランチタイムの食堂を襲う修行僧のセンスが理解できない。自分の空腹をアピールしているのか。二分ほどで立ち去った。

正午を過ぎて客が増えた。トンテキはまだ来ない。相席でどんどん詰めるが追いつかない。人気店だ。注文してから二十分が経ってもトンテキはやってこない。そんなに時間がかかるものなのだろうか。店の外にはスーツ姿の客が五人ほど、席が空くのを待っている。

腹が減った。早く来い。

店内の座席最適化が始まった。少人数の客が小さなテーブルに移動して、大人数が入れるように席を空ける。客と店との素晴らしいコンビネーションだ。さらに数名が来店する。さすがに満席だ。私のテーブルでも最適化が始まった。

トンテキ定食

ご飯と 味噌汁が先に運ばれてきた。いよいよ食事にありつける。味噌汁は豚汁。具は煮込んだ大根に入れたばかりの豆腐だ。中がぬるい。わずかばかりの豚肉が豚汁であることを自覚させてくれる。この大根はえぐみがひどくて食べるのが辛い。

ついにそいつがやってきた。日替わりよりも、ふた回りはでかい皿にのった、豪快なトンテキとたっぷりキャベツ。通常の三倍はあるだろう。肉の厚みな十五ミリだろうか。重量は恐らく200グラム以上ある。甘くない醤油ベースのタレ。キャベツにもぴったし。

肉は柔らかい。味付けに使われたニンニクもうまい。脂の甘みとタレの相性もバツグン、ご飯に合う。これはコメだ。酒ではない。肉にはマメに切り込みを入れ、スジを切り、食べにくい肩ロースを端だけで食べられるようにしている。誰が跳ねないように気をつけて食べる。服についたら落ちないだろう。

食堂なので紙ナプキンなどない。箱ティッシュは店の奥だ。、カバンを漁ると、先ほど新幹線でもらった濡れおしぼりがあった。グッドタイミング!これは便利。

向かいの男性も日替わり定食を食べている。温玉が付いている。これを私のトンテキにかけたならばどのような化学反応が起きるだろうか。

トイレは意外にも温水洗浄便座だ。

お会計、締めて1550円。トンテキ1100円、ライス250円、豚汁200円。ライスと豚汁は暴利だろう。飲み屋価格だ。ランチに使える金額ではない。

客のほとんどが日替わり定食を食べていた。750円、リーズナブルだ。この店ではランチに日替わり以外を食べてはならないと見た。豚汁も避けるべきである。トンテキライス、これが正解なのだろう。

こうして四日市の洗礼をいきなり浴びた私は、会議の会場へと足を向けた。

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