大地のうどん

博多駅 大地のうどん 大地セット(うどんといなり)

大地のうどん

北海道から福岡まで飛行機に乗り、新幹線で鹿児島に向かう。食事ができるポイントは博多だ。博多といえば豚骨ラーメンやもつ鍋、水炊き、明太子が有名だが、ここが日本のうどん発祥の地であることは意外と知られていない。うどんを食べよう。乗換だから駅ナカの店に限定される。丸福うどんは以前食べた。他に店はないのか。ネットで探す。

見つけた。

「うどんの大地」

よし、今日の昼食はここに決めた。

福岡空港から地下鉄で博多に向かう。目的の店は新幹線とは反対の博多口にある。エキテンを過ぎエキチカを過ぎ段々と人気がなくなってくる。目的地の「博多うまかもん通り」に着くが、どこも営業していない。さらに奥に進むと不意に行列ができている。ここか!

メニュー

食券を買って座るシステムだ。何を食べようか迷うがメニューがない。店外にそれっぽいのはあるが芸術的過ぎてよくわからん。券売機には大きなボタンと小さなボタンがある。大きい方はオススメか。

大地セット。

店名を付けるくらいだから超オススメなはずだが、名前からメニューが想像できない。どこかに手がかりはないのか。落ち着いて辺りを見回すと「うどんといなりのセット」だとのこと。私はボタンを押し、食券を店員に手渡した。

カウンターの席に通される。女性の一人客が多いことに気付く。店員が復唱するメニューは「大地セット」と「ざるうどん」が圧倒的に多い。カウンターには熟成の終わった生地がいくつも置いてある。調理場の奥で打ったうどんをすぐにゆでる。ゆでたてを氷で締めたざるうどんの麺がキラキラと輝いて美しい。ああ、これはざるうどんも美味いに違いない。

気がつけばカウンターは客で埋まっていた。男性は私一人のようだ。左側の女性はおもむろにカバンからスティックをいくつも取り出し、次々と飲み出した。それは糖質の吸収を抑えるものやヨクイニンなどだった。そこまでしてもうどんが食べたいのかと感心しているうちに私のうどんが運ばれてきた。

大地セット630円 コスパ最高!

まずはつゆを一口。美味い。ダシが効いている。塩加減は控えめ。胃にしみる。立て続けに二口、三口とすする。生き返る。

続けてうどんを食べる。コシはそれほど強くないが細めで喉越しもいい、優しい味だ。黄金のつゆと純白のうどんの色合いも美しい。

ふと、どこかで食べたことがあるうどんの気がした。ああ、笹塚の後楽もこんな感じのうどんだった。あそこも本店は宮崎だったはず。九州のうどんは博多うどんがベースなのだろうか。

次はゴボ天だ。これも九州ならでは。ゴボ天、丸天、肉うどん。関東ならかき揚げや月見、関西ならキツネかエビ天。うどんの具にも地域性がある。薄くスライスされたゴボウはシャキシャキしているが食べにくくはない。ふと、となりの女性をみてみたらゴボ天を一枚ずつ剥がしながら食べていた。なるほど、これなら口を大きく開けなくても食べることができる。牛肉も薄味でしっかりと肉の味がする。ああ、一味を入れ忘れてることに気づいてドンブリに入れる。辛味がアクセントになりさらに味わいが深まる。たまらん。うどん旨い。たまらん。ゴボ天うまい。ワカメは普通だ。いなりはなくてもよかったな。

つゆもすべて飲み干しての完食。満足じゃ!次回はざるうどんを食べに来よう。さてこれから博多駅を横断して新幹線だ。出水ではうまいもん食えるかな。

うどんの大地 公式ホームページ

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