白身魚フライとコロッケ定食

内幸町駅 花半 ランチ 白身魚のフライとコロッケ

内幸町 花半

本日もホテル住まいだ。朝飯は抜いた。よってランチよりも早いブランチを食べる。外は暑い。真夏だ。炎天下だ。この季節の内地は沖縄よりも暑い。アスファルトの照り返しは容赦なく体力を奪う。帽子も被らず、日傘もないのに長時間歩けば日射病にも熱射病でもかかること請け合いだ。

こんな炎天下に食事を並べている店がある。リアルである。サンプルではない。

メニュー

ラップがしてあるとはいえ、この暑さでは二時間で十分に傷むような気がするのだが、後ほどスタッフで美味しくいただくのだろうか。

しげしげと眺めていると、なかなか魅力的なメニューであることに気づく。サラダのみメニューがスゴイ。しかもご飯付き。初めてお目にかかる。ベジタリアン用なのだろうか。伝統的な定食店の店構えなのに、斬新なメニュー。おそらくオフィス街に通勤する女性客からの強いリクエストなのか、ライザップに行きたいが高額に諦める中年男性の悪あがきなのか。いやいや、生野菜は体に良い。ビタミン類を摂取するならジュースでも可能だが、食物繊維は野菜を食べないと摂取できないのだ。便秘になるから食べようと、常々けいたまにも話しているが、三歳児は自分に都合の悪い話はまったく理解しない。

店に入ると客はまだ誰もいなかった。私が本日第1号のようだ。入って右側が厨房、左側がテーブル席、奥がお座敷と言ったところだろうか。生玉子が詰まった容器が珍しい。

ランチを注文すると、まずは冷たいお茶と漬物がテーブルに並べられた。渋い店なのにLINEに対応してるのがすごい。11時半を過ぎると客がパラパラと入ってきた。揚げ物は時間がかかる。後から来た女性が頼んだ牛スジ煮込みにはすぐに出てきた。

間も無く私のフライも滞りなく到着したのであった。

白身魚のフライとコロッケ

さて、いただきます。まずは白身フライからいただく。熱くてカリッと上がったクリスピーな白身魚に、具沢山のタルタルソースをたっぷりとつける。サクッとした衣が甘みとコクを、タルタルソースが適度な酸味と甘みを白身魚に加える。淡白な味わいの主役を、豪華な脇役たちが見事に持ち上げ、主演へと仕立て上げるのだ。

ねぎととうふ、わかめの味噌汁はシンプルで優しい味、ホッとする。切り干し大根は薄口でおふくろの味を彷彿とさせる。

最初に出てきた、漬物と思ったものは、野菜は酢味噌和えである。こういう食べ方もありだな。意表を突かれた。

キャベツは薄くみずみずしい。ボリュームもある。やはり透き通るくらいの薄さにスライスしなければ、食感も味も良くないと思う。断面から栄養素が流れ出るという意見もあるが、量を食べればいいだけである。バリバリ食べるならちぎりキャベツにすれば良い。新鮮なキャベツの繊切りはほのかな甘みがあり、揚げ物や肉料理のなど、揚げ物や味の濃い料理、脂の多い料理には欠かせない相棒なのだ。欧米ではサムライカッティングと呼ぶらしい。日本語に訳すと侍斬り。残念!ギター侍、懐かしい。

隣の席で鯖を頼んだ人も早い。不意にコンコンと、たまごの殻を割る音がした。

ん?

隣の席をみる。生卵をご飯にかけているではないか。いわゆるTKGである。メニューを確認すると、フライとサラダ以外は地卵付きなのだ。

素材を生かしたシンプルな味わいのポテトコロッケは自家製だろう。なんせひき肉ではなく薄いスライス肉が使われている。

漬物もうまい。大根と大根の葉ときゅうりの浅漬け。かなり薄味だが、しっかりと漬物の味がする。サラダのような浅漬けだ。

これで千円ぽっきり。満足だ。割引券も付いてくる。ぜひともまた訪れたい。

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