2020年7月12日
吉そば かき揚げ蕎麦 温玉トッピング

内幸町駅 吉そば かき揚げ蕎麦 温玉トッピング

東京朝食

最近は出張の宿泊を素泊りにしている。朝飯を抜くことでカロリー削減を実現しているのだ。効果が出るかどうかは分からないが、おそらくランチでガッツリ食べて、総カロリー量は変わらない気もする。

だが、昨晩は帰りが遅く、飲んだわけでもないので、翌朝のことを考えて晩飯を軽く食べただけであった。フルーツを食べたくらいだろうか。いつもとは逆のパターンなので、昨晩に逸失したカロリーを朝食に補給するのは、理論上、何の問題もあるまい。

あるまい。

きっと無いだろう。

弱気になってはダメだ。※坂本龍子のように愚直に前向きに前向きに生きなければ、人間はダメなのだ。
※「凪のお暇」に出てくる人物

さて、何を食べようか?

この界隈の朝食の選択肢など、数えるほどしかない。言ってみればうどんか蕎麦か、である。

うどん屋と蕎麦屋しかないのである。

モーニングがあるではないかと言う人もいるだろう。私はサンドイッチやトーストを朝飯とは認めぬ。それならばコンビニで買って部屋で食えば良い。だが、昨晩もコンビニ飯だったのだ。二食続けてコンビニの世話になるのでは、私の人生、何のためにあるのかと、暗く、悲しく、陰鬱に、再び後ろ向きになってしまう。

コンビニ飯と言う人生の闇から抜け出し、我が人生の新しい一歩を刻むためにも、今は外食するしかないのだ。

吉そば

ホテルの近くの立ち食い蕎麦。店頭を通るたびに鼻をくすぐる、そばつゆの香りが以前から気になっていた。

外観

朝から炭水化物の塊を食べるのは、今どきの五十路にはそぐわないとは思うが、昨晩はカロリーを摂取していないからいいのだと自分に言い聞かせる。そう、自信を持つんだ!今日はいいのだ。そうそう、知人が3年くらい言い続けている名言があるではないか!

「ダイエットは明日から。」

死ぬまで先送りする気なのだろう。

メニュー

かき揚げ蕎麦、鉄板だな。さすがに朝からセットメニューはハードである。

店内に入る。これまたお約束の券売機だ。だが、気兼ねはしない。僕の前に人はいない、外の道にも誰もいない。早朝の東京は静かだ。慌てず焦らず、ゆっくりと食券を購入すればいいだけだ。

券売機

コインを入れると私の指先は迷わずにかき揚げ蕎麦、そして忘れちゃならないトッピングは温泉たまごである。

食券

店内

食券をカウンターのスタッフに渡す。さて、どこに陣取ろうか。店内に客はいない。貸切だ。一番奥の席を確保する。

店内

AMラジオから星野源の曲が流れる。日常、いいなあ。8年前の曲だ。

カウンター

静謐な空気に満ちた、贅沢な空間を独り占めして朝食に備える。 私の蕎麦が出てくる、その瞬間をひたすら待つ。現在時刻は7時39分。朝のAMラジオなんて久しぶりだ。そもそもAMラジオ自体、理髪店か地方の定食屋でしか耳にすることがなくなった。タクシーですら最近はドライバーが好みの音楽を流したり、タブレットがカメラで顔の客を認識し、最適と思われるCM動画を流す時代だ。

かき揚げ蕎麦 温玉トッピング

かき揚げ蕎麦温玉トッピング

スタッフの呼び出しによりカウンターに出向く。蕎麦を受け取ると、陣地に戻る。お盆をテーブルに置き、椅子に座る。さあ、準備万端である。

かき揚げ蕎麦 温玉トッピング

まずはつゆを一口。少し甘めだな。七味を入れればびりっと締まる。

七味投入

蕎麦を食べる。コシがある。喉越しも悪くない。立ち食いのレベルではないな。小諸そばや富士そばよりは上だと思う。

そば

天ぷらもあまりつゆにほぐれない。衣が溶けてデロデロになると、もう汁を飲んでるのか油を浴びているのか分からなくなるからだ。

どんぶりが最後まで冷めない。そばもつゆも温度をキープしたままである。温玉は一気に食す。ほんのりと君の甘さが口の中に広がる。

ああ、至福の一杯、昨夜の失敗が嘘のようだ。空腹は精神を困窮させ、満腹は人に幸せを与える。血糖値がこれほどまでに精神と結びついているとは。人間はなんと卑しい生物なのだろうか。

とにかく、腹も心も満ちたからええやんけ。食器を返却して店を出た。

こちらの記事もどうぞ: