内幸町ランチ
東京出張の際は浜松町の社宅に泊まるのが基本なのだが、使えないときは新橋のホテルに宿泊することが多い。それも西新橋だと飲食店が多くて便利である。駅もJRだけではなく、都営三田線が使える。私には便利なバスも走っている。そして、本日も新橋に宿泊した。内幸町駅も近い。
午前中はホテルで仕事を済ませ、午後からの出社である。朝食を食べていないので、ブランチとしゃれこむことにした。さて、なにを食べようか。
西新橋界隈には中華料理店が多いのだが、嬉しいことに大好きな刀削麺が食べられる店がいくつもある。先日は西安(Xi’an)でランチを食べたので、今回は別の店に行くことにした。
長安刀削麺
日比谷通り、新橋三丁目交差点を虎ノ門方面に曲がり、しばらく歩いたところで細い路地に入ると店があった。
ネットには11時開店と記載があった。営業中の札も下がっているが、日替わり定食の案内はまだ隠されたままだ。入っていいのか躊躇するが、気にせずドアを開けてみた。
メニュー
店内には客がいなかった。さて、なにを食べようか。メニューに目を通す。まずは刀削麺メニューだ。やはり一押しは麻辣刀削麺であるか。
一応、定食のメニューも見てみる。青椒肉絲、麻辣豆腐、麻婆豆腐、回鍋肉、蝦炒飯。んー、チャーハンにもライスが付いてくるのだろうか。
やはり初心貫徹で麻辣刀削麺にする。
店内
開店したばかりなのだろう。店の中はまだ準備中の様子だ。定員が中国語で声を掛け合っている。懐かしい、巻き舌が特徴の北京あたりの人の発音だ。テーブル上にはれんげに小皿、箸が置かれているだけだ。
15分もすると客席のテーブル上に置かれていた荷物が全てなくなり、従業員が全員がフロアからいなくなった。
麻辣刀削麺
私の刀削麺が運ばれてきた。パクチーの香りがスーッと鼻に入ってくる。鼻腔をくすぐる。ああ、やはりシャンツアイ(香草:パクチーの中国名)はいいなあ。店員が私の眼前に麻辣刀削麺が入った丼を置いた。
あれ?
そういえば、注文時に「パクチー入れますか?」とは聞かれなかったぞ。私は問題ないが、日本人の8割が残念ながらノーパクチー派である。この店では真っ白いもやしがトッピングされている。パクチーの緑、麻辣スープのオレンジとのコントラストが見た目にも美しい。
まずはスープを一口飲んでみる。驚いた。しっかりとコクがある。肉の出汁が効いているのだろうか。他店ではスープにコクと旨味が不足気味で、少々不満だったのである。
刀削麺の厚みもほぼ同じだ。ネットには「麺がぼそぼそで粉っぽい。」と書かれていたがそんなことない。つるっとしてスープがよく絡む。他店では厚みがバラバラで、薄くてペラペラの麺からぶ厚くて硬かったり、その上、長かったり短かったりと、麺の規格がバラバラなので食べにくいこともあるのだが、この店では麺の削りだし具合が均一に近い。安心して食べられる。
うーむ、今まで食べた麻辣刀削麺の中ではピカ一だな。
デザート
メニューには書いてなかったが、最後にデザートが付いてきた。中華料理店では定番の杏仁豆腐だ。コッテリとした麺を食べた後に、清涼感で口の中がさっぱりとさせる。
ごちそうさま。少し物足りないが、これくらいがいいのだろう。満足いくまで腹いっぱい食べるような年齢ではない。
次回もまた食べに来たい店だ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)