締めの中国料理
懇親会が終わり、二次会はバーで飲んで盛り上がった。小腹が減ったか。ここはラーメンを食べたいかと思っていたら、7人ほどで中華を食べに行くと言う。とりあえずついて行く。
飲屋街を進むと現れた店は上海飯店。席は空いているとのことだ。テーブルに座ると、メニューを見る。何を食べるのだろうか?酔っているから、皆、言うことがいい加減だ。もちろん、私もだいぶ酔っている。
さーて、なに食おうかなー。メニューよこせや。
青菜炒めが食べたい。今日はなに?ほうれん草?ふーん。とりあえず二つ。7名で食えるのか。まあ、いいや。皮蛋(ピータン)豆腐と豚耳くださーい。他のメンツも思い思いにメニューを頼む。食べ切れるかな。
店のママは中国人だ。これは味に期待できる気がする。店内の作りはもろにスナックだ。居抜きで借りたのだろう。明らかに中華料理店の内装ではない。
麻婆豆腐
いきなり麻婆豆腐。とろみの強く、甘辛ではなく甘激辛。なんだこれ?麻婆豆腐としては美味いとは言えないが、妙にクセになる。
海老マヨ炒め
マヨネーズが酸味よく効いて美味い。ひとりは「こんなに美味い海老マヨ炒めを中国で食べたことがない。」と言いきる。恐らく日本製のマヨネーズが美味いからだ。米国でも大人気だと、何かの記事で読んだ記憶がある。私もこちらの方がエビチリよりも好きだ。
皮蛋豆腐
クセがなくタレもさらっとしている。ごま油を入れないのか。悪くはないが、私には物足りない。誰も食べない。一人で食べた。
ネギときゅうりと豚耳和え
野菜メインで豚耳が少ない。辛味も足りない。コリコリ感はいい。自分以外、誰も食べない。美味いのに。個人的には耳より顔の方が好きだ。食べているうちに、だんだん美味くなってきた。
青菜炒め
ニンニクが効いてるのだが、ほうれん草のえぐみが残っている。なんでかな。
五目そば
さあ、ラストは五目そばだ。これ、不味いんだよと言う者が数名。試してやろうじゃないか。一口食べる。ん?不味くはないが、甘い。胡椒をかけるといいくらいだが、何口か食べると甘さが口につく。砂糖入れすぎだ!戦後か?
この店は全体的に味付けが甘い。あ?まだあった。チャーハンは塩味で普通に美味い。甘くなくてよかった。
ごちそうさま
トイレは洋式で温水洗浄便座ではない。吐くときは女子用にすませろと書いてある。締めに食べに来て戻す奴が多いということか。
店を出ると、一緒に飲んでいたうちの一人が、道の少し先を指差して私に言った。
「以前、あそこで吐いたんですよ。」
皆と別れてホテルへの帰り道、何かヌルッとした感触がした。振り向いて道を確かめると、ああ。この街はそこら中に吐く奴が多いのか?誰が掃除するのだろうか。最後までゲロネタに付きまとわれて、嫌な気分でホテルに戻った。
吐くときはトイレで済ませろ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)