栄寿司 すし
グルメ

徳島市 徳島駅 栄寿司

徳島市ランチ

名古屋から電車で徳島まで来た。もしも四国に新幹線が通っていれば、大阪から一時間もかからないであろう。名古屋からも一時間半で来れるだろう。それが現実は四時間である。地方創生だの振興だの叫ぶならば、損得抜きで新幹線を作るべきだ。高速鉄道は地域にイノベーションを巻き起こす。だからどの地方も新幹線を渇望するのだ。かつて田中角栄は自身の政治力を持って強引に新潟に新幹線を敷いた。

「走れー走れー新幹線 赤字のことなど知るもんかー」

走れコウタローの替え歌まで揶揄されたが、今では黒字路線だ。

この話は長くなるからやめよう。さあ、昼も過ぎた。ランチだ。何を食べようか。荷物を持ったまま移動するのは嫌だ。キャリーバッグの持ち手が壊れて、ロックできなくなってしまった。鹿児島で修理の店に持ち込んだが、直すのには時間がかかると言う。ネットで調べると、Amazon等で持ち手だけが売っているので、規格さえ合えば交換可能であるが、すでに新しいカバンを注文してしまった。

栄寿司 外観

なので、まずはホテルに荷物を預ける。定宿の白水園だ。次にホテルに近くを散策し、寿司屋を探す。あった。すぐそばにあった。ドアが少し空いているので営業しているようだ。店に入って職人さんに声をかける。カウンター席を案内された。

メニュー

ランチメニューを見る。寿司をそのまま食べてもつまらない。美味いものが食べれそうな予感がビンビンする。ここはランチコースだ。三千円だ。さあ、どんどん持って来いやあ、オラァ!!

お通しと刺身盛合せ

先付はタチウオ南蛮漬け。南蛮漬けといえば小アジを思い浮かべるが、タチウオの旨味もしっかりと味わえる。しっかりと酸味が効いて涼しげである。今日みたいな暑い日にはいい。ビールが飲みたくなる。

太刀魚南蛮漬け

続いては刺身だ。ツバス、あおりいか、鳴門の一本釣りの真鯛、メジカ。ツバスはブリの仔魚である。メジカは宗田鰹、足が早いので、刺身で食べる機会がとても少ない。

メジカは上品な味。真カツオのような力強さはないが、ふんわりとしたカツオ独特の香りと旨味を堪能できる。これは初めての体験だ。山地の人々が愛してやまないのが分かる気がする。ツバスは脂がのって歯ごたえがある。すだちをかけるとすっきりとした味わいが加わり旨味が増す。

ツバス(ブリの仔魚)とメジカ(宗田鰹)の刺身

ツマはキュウリに大根、ワカメに根昆布。徳島は昆布の一大産地だ。根昆布をかじりながら刺身を食べるのもオツなものである。刺身全体に特産品のスダチを絞る。アオリイカは甘くてねっとり。すだちとの相性もバッチリ。真鯛の刺身はキラキラと輝き放ち、透明感あふれている。わさびをつけて醤油でいただく。ほどよい歯ごたえと上品な旨味、臭みなど微塵もない。ああ、これがタイだよな。

みずみずしいツマにすだちを絞り、大葉でくるんで醤油をつければサラダになる。シャキシャキと食感よく、生野菜の清涼感が口の中に広がる。

寿司と珍味

寿司はヨコワ、あおりいか、たまご、アナゴ、真鯛、ツバス。刺身ネタと被っているが無問題。

寿司

アオリイカは刺身よりもよりねっとり甘くて美味い。これは想定内だ。河童巻きもいい。硬めに炊かれたシャリが少なめ、口の中でほぐれる。酸味も塩気もちょうどいい。

アナゴは口の中でとろけていく。旨味を放出しながら自己崩壊していく。まるで超新星。スーパーノヴァだ。

卵はなんだ。和三盆と魚のすり身が入っているので見た目は茶色だが、これは伊達巻だ。しかもガツンと甘くない、ほんのりした和の甘さだ。それが和三盆の味わいなのか。卵の甘さを邪魔しない。

甘さ控えめの極薄のガリがうまい。

ヨコワなんだ。マグロとは違う…アカマンボウ、いや、たいくちゃー(大口石血引)にも似た味だ。

ワカメたくさんの魚汁もうまい。

鳴門鯛の皮湯引きと肝のポン酢あえ もみじおろしとネギを添えて

タイのキモとかわ。皮は食感よく甘い。ふぐ皮のようだ。肝は臭みなくほのかな甘み。なんだろう。酒が飲みたい。

ガリで締める。汗だく、なぜだ。そうか、気がつけばお茶を4杯もおかわりしていた。水と茶もうまいのだ。

地元民の証言

後ほど、食べ物にうるさい地元民に、この店でランチを食べたことを告げる。

「あっこ、美味いやろ?わし、ガキの頃から行っとるよ。ええもん、食わしてくれるけえ。」

寿司と魚汁

私の勘は間違っていなかった。