鯛の塩ラーメン

徳島市中之町 鯛ラーメン 堂ノ裏 鯛の塩ラーメン

ホテル 白水苑

徳島に来るときはいつも同じホテルに泊まっている。それが白水苑だ。なぜお気に入りなのか。いろいろと理由がある。年季の入った建物なので、アパホテルやルートインみたいなホテルが好きな人にはオススメしない。だが、私はこのホテルがとても好きなのだ。以下、理由を述べよう。

まず、和室だ。布団だ。私はベッドが好きではない。自宅でも無圧布団だ。そう言えば、置く場所がなくて困ってしまった自宅の無圧布団を重ねて敷いてみたら、なかなかの寝心地に驚いた。そうだ、普段寝ている方を重ねればいいのに、なぜ気づかなかった。来月にはゆうたまが誕生するのだから、さっそく布団を替えよう。

古いホテルのいいところは部屋が広いことだ。圧迫感がない。シングルでもバスとトイレが別だ。トイレは温水洗浄便座に換装されている。部屋でゆったりと過ごすことができるのだ。冷蔵庫の上には紙コップと冷水が入ったポットが置かれている。お湯も別のポットに用意されている。

さらに大浴場。これが気持ちいい。浴槽は二種類あるが、同じものだ。朝起きて、ゆったりのんびりとお湯に浸かると、元気が出ると言うものだ。妻によれば、女湯は浴槽の周りまで畳が敷かれていて、ここを歩くのがとても気持ちいいそうだ。

アクセスもいい。なんたって飲屋街の隣だ。この辺りにはほかにホテルがない。ほとんどが徳島駅前にあるからだ。酔っ払っても歩いてホテルに戻れる。

さらに朝飯がうまい。ボリュームも味もなかなかのレベルだ。バイキングではないが、母の作った朝食のような感覚なのだ。風呂とめしで朝から充実した一日が始まりそうになるのだ。

それと、個人的に阿波踊りのポスター。ずーっとコンプリートしていたのに、今年は協会に何も言わなかったら、ポスターをもらい損ねたと悔しがっていた。本人は何も言わなくても、当然くれるものと思っていたらしい。残念。

駅前のこぎれいなホテルに宿泊している何人かにこのことを伝えたら、なんでそう言う情報を流してくれないんですかと責められた。なんで?理不尽だ(笑)

堂ノ裏再び

徳島ラーメンとは、茶系、黄系、白系の三つに別れると言う。豚骨醤油、鶏ガラ醤油、塩ラーメンとのことだ。このどれにも属さない鯛塩ラーメン、それが堂ノ浦だ。深夜0時オープンのこの店は私のお気に入りだ。徳島に来たら絶対に食べて帰る。今は駅前に昼間営業の店もあるのだが、今日はいのたにで元祖徳島ラーメンを食べたので、締めはこっちだ。

チャラたちと別れて雨の中を歩く。五分ほど歩いて店に到着。あれ?いつもの行列がないと思ったら、店の傍らに立つ兄さんに声をかけられた。

「入口はこちらです。」

脇の道から裏口のようなドアを開けられた。ガチで隠れ家ラーメン店になったのだろうか。

メニュー

カウンターに座り、メニューを見る。さて、何を食べようか。毎回思う。次回は違うのを食べよう。来るたびに思う。でも注文するのは常に鉄板の「鯛の塩ラーメン」だ。これでは永遠に他のメニューにありつけない。仕方ない。私は保守的な人間なのだ。変化は好まないのだ。

だいたい自分の人生が王道外しっぱなしで、最後に得た教訓は一番メジャーな方法が無難ではなく王道だと言うことだ。野球なら変化球ではなく直球勝負だ。スロットなら銭形ではなく北斗を打つべきなのだ。

鯛の塩ラーメン

隣の客が鳥皮餃子をうまそうに食べていた。うーん、今はいいか。雨のせいだろうか。店内はさして混んでいない。こんな日もあるのか。私の目の前にどんぶりが置かれた。さっそく食べるのだ。

まずはスープを一口。うん、これだよこれ。香ばしいタイの香りが鼻に抜ける。あー、ほっとするな。もう一口だ。うーん、上品な出汁の塩ラーメン。塩気もほどよい。よし、続いて麺だ。ストレートの細麺はスープをまとって一つの料理となる。これにカイワレが妙に合う。普通はラーメンに入れる食材ではないのだが、こいつはありだな。そういえば岡山の鳥ポタラーメンにもカイワレが載っていたような気がする。白系のスープに緑も映える。

食べるに連れ、鯛の香りは消えて行くのだが、味はより上品に変化していく。途中で食べ飽きるからスープに調味料を加えるのがラーメン界の掟だ。常識だ。それを打ち破り、時間ととも味が変わる。タイの香りがスープに溶け込み、味をより上品に昇華させるのごとくだ。それとま単に自分が酔っているだけだろうか。

麺は食べ終えた。いつとはここで終わるか、ご飯を投入するかだ。しかし、私はそうしなかった。どんぶりを飲み干すのだ。ああ、ゴマの香ばしさがたまらない。

完食だ。

店を出ると、数名の行列ができていた。そうだよね。

さて、明日はどっちだ?ああ、沖縄に帰るのだった。

鯛ラーメン 堂の浦

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