2020年4月9日
北寄貝としめ鯖

北海道滝川市 滝川駅 しげ寿し

地方都市の楽しみ

6月、北海道ではアカシアの花が咲き乱れていた。夜、上砂川町での会議を終えると、北海道滝川市のホテルにチェックインした。上砂川町には温泉施設しかなく、夜に空いている飲食店がない。そもそも飲食店は一軒のみ。町の交流施設では食事を提供しているが、飲食店と言えるのか。その隣にあるローソンは町で唯一の24時間営業コンビニだ。二年前に開店したばかりだ。

アカシアの花

近隣で一番大きな街が滝川市になる。適度なサイズの地方都市はそこそこの食が揃っている上に安価である。札幌はなんでも揃っているが高価だ。有名店の個室で食べるのもいいが、小さな町のこじんまりとした寿司屋で食べるのもなかなか乙なものである。

その上、安い。

札幌で食べるのがバカらしくなるほど安い。それだけ札幌の土地や賃料は極端に高いのだ。

時間は午後九時前。滝川に住む相葉氏にオススメの寿司屋を尋ねると「しげ寿司」がいいと言う。地元民レコメンドなれば間違いはないだろう。ホテルからもほど近い、歩いて行ける距離だ。どんな食に出会えるのか、薄暗い街を歩きながら、期待は膨らむばかりだ。

しげ寿司

外観

店の場所は容易に分かった。明るくシンプルで清楚な感じの店構え。私の好みですよ。ゴテゴテしていない、無粋なオススメメニューなど貼り出していない。大将のポリシーがにじみ出てるかのような外観に胸が静かに踊った。ドアを開けて中に入る。

店内

店内に客はいなかった。清潔感あふれるカウンターに案内される。ますます好みの店だ。

メニューはシンプルである。

寿司メニュー

ドリンクのメニューも充実している。メニューにはないが、店内には各ハイボールのポスターが掲示されているので安心だ。

ドリンクメニュー

おまかせ料理を堪能する

おまかせでお願いする。まずはお通しが二つ。つぶ貝は肉厚、豪快、食べ応えがある。味付けも薄口で良い。こいつを楊枝で貝殻から外すのは少しコツがいる。一匹目は肝が切れてしまった。二匹目、慎重に楊枝で刺した身を引っ張り出す。焦ると切れる。ゆっくりとゆっくりと作業を進める。先端が見えてきた。あと少しだ。ここで油断するとブチっと切れるのだ。無事に成功。すべて取り出せた。身と肝を一緒に食べるほうがコクもあって美味いのだ。

つぶ貝

続いてはイカの塩辛。コクがあって自然な味。イカの香りがたまらない。
あなご?なこは甘い卵詰まっているわさびが効いている。

小さな街にも素晴らしい職人がいるものだ

刺身盛合せ

刺身盛合せ。ほっき貝甘い。磯の香りがいい。自分で捌くのとは違う、プロの切れ味。ツマの大根はキラキラと光沢を放ちながら輝いている。レモンを絞り、ミョウガと一緒に食べる。美味い。白身はヒラメ、これにもレモンを絞り、ツマと合わせて食べる。甘い。脂がのっている。鯖は脂がのって甘い。見た目は締め過ぎのようだが、食べると全然違う。マグロも悪くない。シャコは好物である。

カスベの頬肉の煮付け

カスベの頬肉の煮付け。甘口の味付けされた、独特の食感がする頬肉。冷たいのに美味い。温かい方がうまいように思うが、脂がしつこいのかも。日本酒が飲みたくなるが、ハイボール。

タコの頭の和え物

タコの頭の和え物。柔らかい。少し酸味があって口がさっぱりする味付け。こんな食べ方もあるのか。

しゃこ しめ鯖 とびこ

握りはシャコにしめ鯖、とびこ。美味い。文句なし。至福である。そして締めはアイスクリームのような食感で甘いウニ。写真撮るのを忘れた。無念。

おそらく、年内にも何回か、この店にはお世話になるだろう。今年は滝川を何回訪れるのだろうか。再訪が楽しみだ。

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