台北市林森北路ランチ
久しぶりに台湾に来た。那覇空港で同じ便に乗った宮城さんと一緒だ。まずはホテルにチェックしようと目的地に着いたはいいが、腹が減った。二人ともホテルは林森北路だった。宮城さんと飲み屋街をキャリーバッグをゴロゴロと引きながら散策する。昼間だから、開いている店はない。人気のない路地を歩きながら、食事のできる場所を探す。細い路地を抜けたところで、ようやく「担仔麺 古都」という看板を見つけた。
「ここでどうですか?」
宮城さんに声をかける。お世辞にも綺麗とは言えない店だが、私はこの雑多な感じが好きだ。美味いものが食える気がする。
「入りましょう!」
よほど腹が減っていたのか、宮城さんも即答だった。
担仔麺 古都
透明な厚手のビニールでできた暖簾をくぐり、店内に入る。テーブルには注文票が置いてあり、書き込んで渡すシステムになっていた。私は意麺(油麺)と魯肉飯を注文。宮城さんは海鮮米粉を注文した。レンゲと紙ナプキンは、店内のテレビの下に置かれている。宮城さんが二人分を取ってきてくれた。
意麺
ほどなくして、私の分が先に出てきた。油麺は名前と異なり、淡白であっさりしている。麺は中太ストレート麺とでも言おうか。そこまで太くもない。ラーメンとは違う味と食感だ。野菜のトッピングが欲しかったのだが、注文の仕方がわからない。
暖簾の外に調味料が置かれてることに気づき、お椀を持って暖簾をくぐる。豊富な種類の中から、2〜3選んで麺に投入する。コクが出てピリ辛になった。美味い。
他の客が調味料を取りに行く。あれ?お椀を持っていない、レンゲだけだ。ならほど、どんぶりを持っていくのではなく、レンゲに必要な量を取って、自席の待っていくのが正解のようだ。
魯肉飯
私は魯肉飯が大好きだ。残念ながら、日本では美味い魯肉飯を食べる機会が本当にない。日本食で言えば牛丼みたいなものだから、ちゃんとした中国料理の店には置いていない。とろとろの豚肉に脂の甘みと醤油のコク、それに八角の香りが口に広がる。美味い!久しぶりに美味い魯肉飯が食えた。感激だ!宮城さん、私の魯肉飯を見て追加注文する。
海鮮米粉
宮城さんの注文である。ちなみに「米粉」はビーフンのことだ。見た目はうまそうだが、宮城さん、一口食べて首を横に振った。
「これ、不味いです。」
ハズレを引いたらしい。魯肉飯は宮城さんもあまりのうまさに感激していた。この後、宮城さんは帰国するまで何食も魯肉飯を食べたらしいが、この店が一番うまかったと話していた。
会計は二人合わせて160元。日本円で600円くらい。香港と違って、台湾は相変わらず食べ物が安くて美味い。やはり台湾は食が楽しい。初手から美味いものが食えて、幸先いいな。この後も楽しみだ。
古都担仔麺(食べログ)
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)