ジンギスカン

北海道札幌市 ススキノ 夜空の味付けジンギスカン

夜空の味付けジンギスカン

だいぶ前だと思うが、資産家の鈴木がジンギスカンが美味い店を見つけたと話していた。その名も「夜空のジンギスカン」。私は「夜明けのジンギスカン」と間違って記憶していた。まあまあ当たっているので問題ないか。残念ながら予約でいっぱいだったので、系列店を紹介されたのだった。

佐賀駅近くでみかけた看板

予約した店は「夜空の味付けジンギスカン」。ジンギスカンには味付けと後付けの二種類があると、何故だかシシリアンライスを食べに行った佐賀で知った。正確に言えば、二種類あることは以前から知っていたが、これがエリア分けされていることは知らなかった。この図によれば、函館はほぼ後付け派であり、道北は完全に味付け派となる。なるほど、道北の名寄市には「煮込みジンギスカン」まであるくらいだからな。

さて、食べ放題か個別注文か、それが問題だ。食べ放題は金額を気にしなくていい。好きなだけ食べられるが、中高年+女子のグループが食べ放題で元がとれるだろうか?ただ、フリードリンクのハイボールはトリスだ。それは受け入れられない。せめてブラックニッカだ。放置してある親父の遺品と同じ酒だ。店員に確認する。

「食べ飲み放題をお勧めしてるのですが。」

トリスハイボールって書いてあるけど、ハイボールのウイスキーは何?

「ブラックニッカです。」

でも、トリスハイボールって書いてあるよね?

「メニューの切り替えがまだできてなくて…」

なるほど!それはいいことを聞いた。ならば、食べ放題でいいではないか。

沖縄なら人を待たずに食べもするのだが、飲み放題は全員が揃わなければスタートできない。

遅い、遅いぞ武蔵!

まるで佐々木小次郎の気分だ。いつまで待たせる。とりあえず、マニュアルを読んで予習でもしておこうか。こう見えても、北海道には毎年15回は来ているのだ。ジンギスカンの焼き方もマスター済みといっていいだろう。とはいえ、なにごとも勉強なのだ。修行をさぼり、研究を怠ると、ロクな目に合わないのだ。

食べ放題コース

ようやく全員がそろった。各自が黒いエプロンを装着する。うれしい気づかいだ。白なら汚れが目立つが、黒なら大丈夫。荷物もビニール袋に入れて、におい対策は万全なのだ。

まずはこの4種類から開始するという。生ラム、味付けジンギスカン、塩もみジンギスカン、トリジスカン。それぞれ食べていこうじゃないか。

まずは生ラムから焼く。軽く両面を焼き、甘口たれにつけて食べる。美味い。これぞ、ジンギスカン。

続いては塩もみジンギスカン。同じく軽く焼いて、タレにつけて食べる。失敗。もう一枚、焼いて食べる。今度はタレをつけずに食べる。やたらと歯ごたえがある。焼きが足りなかったのだろうか。もう一枚、今度はよく焼いてみる。食べてみると柔らかい。うーん。最後はどうだ。固いような柔らかいような…部位によって食感が違うということなのだろうか。

味付けジンギスカンはこんなもんか。

とりじすかん?

とりじすかんは鶏肉だ。見ればわかる。やはり、ジンギスカンは羊だ。羊肉を食いに来たのに、鳥を出されるのは、なにか損した気分になる。とにかく、この店では生ラムがうまい。

メニューを見て気になっていた「ハーブラム」。ハーブを食べて育った羊の肉なのかと考えていたのだが、出てきたのはラム肉にクレイジーソルトをかけただけのもの。いや、クレイジーソルトに問題はない。実は羊肉と相性がいい。特に臭くなるまで熟成させた羊肉にクレイジーソルトは抜群に合うのだが、かかっている塩の量が足りないせいで、羊肉が台無しだ。残念。

ひたすら焼いて食う。野菜盛りにキノコ盛り。どれも焼いて食べれば旨いのだ。野菜はみそダレが合う。肉は甘口タレだ。50人は入る店だというのに、二人で回してるので、なかなか出てこない。これも作戦なのだろうか。

お腹いっぱいだ。とりあえず満足。

私は後付け派ではない。どちらも好きだ。松尾ジンギスカンは大好きだし、長沼ジンギスカンだって、北海道で買って沖縄まで持って帰るくらいだ。ここの味付けジンギスカン、悪くはないが、感動もない。食べ放題だったからだろうか。

ああ、松尾ジンギスカンの6000円食べ放題コースがいいなあと再認識。そうだ、次の機会には皆を松尾ジンギスカンに連れて行こう。そうしよう。リブロースが食べたいぞ。味付けオンリーのジンギスカンの実力を見せてやる。

でも、だるまもいいなぁ。大人数じゃ入れないけど。それとも、本家の夜空のジンギスカンにも行くべきなのだろうか。

悩みは尽きぬ。

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