もうやんカレー

東京都中央区 新橋駅 もうやんカレー 新橋店

もうやんカレー新橋店

懇親会を終えたのちに、銀座のクラブで二次会を終えた私は浜松町の社宅に帰ることにした。しかし腹が減った。懇親会ではローストビーフ以外、あまり食べることもできなかった。食事も早い段階で無くなっていて、食べるものがカレーくらいしか残っていなかったのだが、なんとなくそれは食べると負けのような気がして、我慢せずにいた。

しかもだいぶ酔っている。このまま帰ったら明日がヤバい。腹に何か入れなければ。ふと脳裏に閃いたものがあった。新橋といえば、以前から気になっていた店がある。そう、もうやんカレーだ。「富士そば」と「てんや」の間にあったような気がしたが、なんとなく個性的なカレーが食べられそうな気がしていた。店の看板の文字が下手うまというか、個性的なバランスの悪い文字なのが印象的なのだ。

よし、そこにしよう。場所は分かっているので、すたすたと目的地まで歩くと、階段を下りた。店に入ると目に入ったのはカウンター席。マンガが多数置いてある。一人で時間をつぶすにも最適な場所なのだろうか。

メニュー

カウンターの隅には千ベロの案内。これはやばい。これだけフラフラで千ベロは自殺行為だと言えよう。

この店の特徴は、ろ過した水とエクストラバージンオイルに伊豆大島の塩を使っていることなのか。

ふーん。

壁にもいろいろ書いてあるのだが、酔っているので読むのが面倒である。異常な量の野菜と果実って、大量に作れば大量に原材料が必要になるからではと思うのだが。もっと定量的に説明してもらえないと理解できない。5kgだって人によっては異常な量かもしれないではないか。刑事ドラマで言えば、アリバイもなしに「私は殺ってない!」と主張するのと変わらない。

なんだか奇妙なメニューが多いな。回鍋肉カレーが豚カルビって、それ豚野菜炒めやんけ。回鍋肉ちゃうやんけ。

期間限定はどれも美味そうだけど、どれも食べたくなるので、選ぶのが面倒くさい。私は酔っているのだ。 意思無能力者にまでは至ってないが、考える能力が著しく低下しているのだ。

ハイボールはデュワーズ

色々と頼みたかったのではあるが、迷って混乱したので、メニューに従ってもうやんカレーにハイボール。まだ飲むのか、私は。

これも角じゃない。デュワーズは本当に嫌だ。店員は全員が外国人。しかもインドかネパール系だ。同じく新橋駅前の地下にあるグリルハンターと同じパターンなのだろうか。外国人が郷土料理を日本人の口に合うようにアレンジし、自国の言葉で何かを意味する単語を平仮名で「もうやん」と表記しているのだろうか。 BGMはブラックコンテンポラリーだ。

あとでネットで調べたところ、もうやんとは社長のあだ名だそうだ。自分の名前をつけるとは、田中商店やマツモトキヨシばりであろう。いや、藤井システムと言ったところか。

もうやんカレー

カレーはまったりして、コクは控えめ。刻んだスパイスを油で炒めた、ルーではないインドカレー風である。 バンバン食える。酔っているせいか、固めのご飯もうまい。大量の果物を煮詰めているためか、ぶどうにも似た味わいのする、こってりしたルーが美味である。肉はどれも柔らかい。口の中ですぐにほぐれる。チキンは歯ごたえも香りもある。グリルで処理されているのだろう。

ただ、食べ終えたときにルーがたっぷりと余っていた。ペース配分に失敗したようだ。ここのカレーはルーを食べる、いや、カレーは飲み物だと言わんばかりか。おそらく、私が酔っているせいなのだろう。

とりあえず腹は落ち着いたが、次回はシラフで訪れたいものだ。

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