2020年7月10日

東京都港区 芝公園駅 西安刀削麺酒楼 麻辣刀削麺

今日のランチはなんだ?

新幹線で品川駅を降り、タクシーで社宅に向かうと、荷物を置いて再び部屋を出た。14時からの会議に間に合うように食事をするには、会社の近くで食べるしかない。

瓦そば

こんな時、いつもなら迷わずに西安刀削麺に行くのだが、明後日の夜も刀削麺を食べに行くことを考えると、イマイチ気がすすまない。

ならば、私は何を食べればいいのか。

現在時刻は12時50分、あと10分も待てば「はらぺこ」の13時からの特別メニューを頼むことができる。こないだと違うものを食べたいと思いつつ、店外のメニューを見てみれば、やはり豚ロース味噌漬けに目がいってしまう。

うーん。

  • 豚丼も違うなあ。来週は帯広に出張だ
  • 中華はパス。この店は好きではない
  • 居酒屋も微妙だ
  • 寿司はない

ならば、私は何を食べればいいのだ?

まさに堂々めぐり、いずれの店も、今の私の空腹を満たすには「帯に短し襷に長し」てなもんでい!チキショー!

うーん。パスタもないな。

会社の周りを旋回運動しつつ、索敵を続ける。目標はどこにいる?私のランチを供する店はどこなのか。気がつけば13時を回っていた。ここまで待ったのにはらぺこには行かず。

うん。

週末に食べるといっても夕食だ。麺までは食べない可能性も十分にある。いや、十分どころではない、95%の確率で食べないだろう。ならば、もう迷わない。キミに決めた!

結局迷って刀削麺酒楼

はらぺこの隣の西安刀削麺、メニューを確認する。

  • ラムと野菜の刀削麺
  • 凉拌热干面
  • 焼き刀削麺

特に1日10食限定の料理が気になるのだが、いつもの一品にすることを固く決意する。浮気するとロクな目に合わないのだ。

店頭メニュー

ドアを開けて店に入る。入口から少し入ったテーブルに相席で座らされる。いつものことだ。そして、いつも通り私は言ったのだ。

「麻辣刀削麺。」
「パクチーつけますか?」

たどたどしい日本語で質問される。もちろん、たっぷり、多めなのだ。店員が伝票を机の上に置く。

注文票

「香草多」

そう、伝票にパクチーの量が記載されるのも、この店の特徴なのだ。店内のあちこちから中国語が聞こえる。見渡すと、店内には中国人客がかなり多い。店員も全員が中国人である。

お冷

店員が置いていったお茶のコップがでかい。この方が注いで回る手間も省けるし、大量に水分をとる私も楽だ。水牛とも呼ばれるほど、子供の頃から水を飲む。小学生の頃、母から糖尿病の疑いを持たれたほどだ。しかし一度として検査で糖尿病で引っかかったことはない。血糖値は問題ないのだ。尿から血糖が出たことはあるが、血糖値には問題がなかったため、医師からは体質と言われた。ただし、高血圧ではある。血圧コントロールが欠かせない身体なのだ。

食べている最中に汁が跳ねると、シャツが大惨事になる。机の上に置かれているエプロンを装着する。今朝もエプロンを付けた。

子どもか?

麻辣刀削麺

さあ、やってきたぞ麻辣刀削麺。パクチーの香り高いどんぶり。いつもより麺が多いような感じもするが、気のせいだろうか。

麻辣刀削麺

手元にも机の上にもレンゲがない。

卓上

どんぶりに口をつける習慣は中国にはないし、そもそも熱くて口をつけられない。店員に告げると、隣のテーブルからレンゲの入ったお椀を持ってきた。この辺りも中国的である。日本人なら厨房から皿とレンゲを持ってくる。丁寧だが、時間がかかる。中国人は合理的なので、手っ取り早い方法を取る傾向が強いのだ。

麻辣刀削麺

レンゲでスープを一口。適度に花山椒の痺れと唐辛子の辛味が効いたスープに、ひき肉の味が溶け出して豊かな風味を実現している。激辛ではないが、頭から、うなじから汗が吹き出てくる。うーん、たまらん。

お次は麺だ。「質実剛健」を絵に描いたような不恰好な麺にスープがよく絡む。日本の麺と違い、厚みがバラバラなところが、またいいのだ。薄いところは滑らかなきしめんのような食感、厚いところは歯ごたえのあるすいとんのような食感。食べ進むにつれ、どんどん汗が出る。

麻辣刀削麺

このような食事では右手にハシを持ち、左手に小子(シャオズ)〜スプーンやレンゲのことだ〜を持つのが正しい。双方を駆使して麺を食べるのだ。イタリアンでもスプーンとフォークを使う人がいるが、あれは正しくないと、子供の食べ方だと聞いた。日本でもラーメンは両方持ちで食べる人がいる。

固めに炊かれた小ライスがまた美味い。このスープと具にはご飯も合うのだ。時間の経過とともに、麺のデンプンがスープに溶け出し、全体的にとろみを帯びてくる。味がマイルドになる。こいつがご飯に合う。主食からおかずへと変貌するのだ。

ああ、至福じゃ。

食べを終わったエプロンには、思ったよりも油の飛沫が跳ねていた。だから着ないとダメなんだよね。なかなか落ちないし、目立つ。お茶を飲み干すと、会計を済ませて店を出た。

やっぱ、刀削麺、美味い。

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