喫茶 アイヴィ
思い出の泉岳寺を訪れる機会があった。現在差し迫った問題は、まだ昼飯を食べていないこと。考えるべきは、私はどこで何を食べるかということなのだ。泉岳寺交差点には、いくつかの喫茶店があったのをなんとなく覚えている。その一つでランチを食べることにした。
店は少し長細いレイアウトだ。20人くらいでいっぱいの店内のテーブルの半数に客が座っていた。BGMはアメリカンオールディーズだ。すでに14時を回っているから、ランチを食べているのは一人だけ。皆、話をしていたり、仕事の打ち合わせだったり、時間を持て余している老夫婦もいる。
メニュー
ハンバーグに惹かれたが、今晩はステーキハウスで懇親会なので、豚しょうが焼き(ライス付き)にした。最初に目に付いたメニューだからだ。ランチタイムをとっくに過ぎた店内で食事をしている客は少数派だ。壁には色々と注意書きがある。ランチタイムにパソコンを使うなとのことだ。小さなテーブルにパソコンを置かれると、相席できないからだろうか。
豚しょうが焼き(ライス付き)
それほど時間を置かずに、注文したランチが運ばれてきた。ライスは皿に盛られている。
しょうが焼きは肉が柔かい。反面、玉ねぎはシャキシャキだ。ピーマンも歯ごたえがいい。味付けは醤油ベースの辛口で、甘さはない。見た目で味が少し濃いかと思ったが、ライスと食べれば問題ない。むしろマヨネーズ付きの野菜と合わせて食べるとうまさ倍増だ。
ボリュームはそれほどでもないが、私の年齢にはちょうどいいくらいだ。店内に若い客はいない。若者はスタバやドトールに行くのだろう。喫茶店も昭和生まれしか客がいないのだ。
さて、飯も食った。この後は六本木で開催されるビジネス交流会に参加する。半分は欧米系の外国人らしい。どうなることやら。雨の降る中、会計を済ませ、店を後にした。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)