じょうぐう庵 蕎麦

鹿児島県さつま町 じょうぐう庵

台風5号

久々に沖縄直撃と言われていた台風は奄美方向に進路を変え、沖縄本島は少し風が強い程度。雨も大して降らず、台風が来たという実感はなかった。これから9時05分発のソラシドエアーで鹿児島に向かう。いつもはタクシーに乗るか、自分で車を運転して空港まで行くのだが、この日は空港の近くに勤めている妻に空港までの送迎を頼んだ。

いつもより少し早く家を出てけいたまを保育園に預けると、妻が通勤で使う裏道を通って空港に向かう。こんな道を通るのかと感心しながら空港のすぐ近くまで来たところで、進まなくなった。信号待ちにしては時間が長い。そもそも、右折ならともかく、直進は混むような場所ではない。

不思議に思いながら5分ほどかかってようやく交差点を直進しようとするも、その先が混んでいる。工事でもしてるのかと思いきや、右側のモノレールの支柱にタクシーが激突していて、左側のガードレールには自家用車が激しく破損して停まっていた。

朝早くからついていないと言うか、縁起でもないというか、事故に遭われた方には申し訳ないが、どうしたらこんな直進道路であんなに激しく事故を起こせるのか不思議でならなかった。

機内から雲が見える。積乱雲だろうか。美しい。鹿児島空港に着くとレンタカーを借りて、山中を進む。緑がまぶしい。沖縄とは違う景色だ。目的地は鹿児島県出水市。新しい市役所庁舎で13時より会議だ。

空港からはレンタカーでの移動なので、せっかくだからと山の中に美味い蕎麦屋でも見つけてランチにしようと思い、ネットで調べると、通り道のさつま町によさげな蕎麦屋を見つけた。

しかし、いつも思うのだが、平成の大合併で自治体の名称がグチャグチャになってから、どうも住所から場所が想像しにくくなった。その上、ひらがなの自治体名が増えた。さいたま市、うるま市、つくばみらい市などなど。ここ、さつま町もそうだ。

自治体名をひらがなにするのはどうかと思う。

途中でレトロな郵便局を見かける。デザインは古いが、建物自体は新しそうだ。ナビに従い、さらに山中を進む。目指すは今日のランチ会場だ。

じょうぐう庵で蕎麦を喰う

国道328号線をナビの指示通りに進む。地図によれば目的地はもうすぐなのだが、それらしき建物が見つからない。よく見ていなかったら通り過ぎていたところだ。竹に囲まれた店構えは、何か職人気質の店主の性格が出てるようだと勝手に思い込む。

店内は木目調で、落ち着いた感じだ。手書きのメニューが渋い。ざるそばと天ざるそばの価格差が二百円しかない。どういうことだろう?それならぜひとも天ざるそばを食べてみたいということで、天ざるをオーダーする。

天ざるそばを味わう

それほど時間もかからずに運ばれてきた。つゆは甘め。色は薄いが味は薄くない。少し太めの蕎麦は滑らかでコシもあり喉越しも良い。天ぷらもそばつゆにつけるが、つゆがそばつゆのような天つゆのような、どちらも同じつゆにつけるからか、いつもより天ぷらとそばの相性が良く感じる。美味いのだ。チューブワサビなのが残念。

天ぷらは海老二本といたってシンプル。天ぷら屋のそれではない、蕎麦屋の天ぷらだ。200円差なのだからこんなものか。蕎麦湯も濃厚。そばチョコにたっぷりと注いで最後までそばを味わう。チューブワサビなので、溶けにくく、最後の最後でワサビがツーンと効いてくる。まだ練りわさびの方が良かったかなぁ。

食べてる間に、隣のテーブルに二人客が座った。それぞれ黒豚そばと特得そばを注文する。特得そばは量が2倍、大盛りは1.5倍と説明があった。運ばれてきたそれは、ざる一面に蕎麦が盛られている。豪快だ。天ぷらと特得のどちらにしようか迷ったが、天ざるにした私の選択は間違っていなかったようだ。ただ、ざるそばをお代わりしようかと悩んだが、すでにつゆも飲んでしまった。今さらどうにもならない。

ちょっと小腹がすいた気もするが、まあいいだろう。腹八分がいいのだ。負け惜しみではないのだ。カロリー調整だと自分に言い聞かせ、店を後にした。さあ、これから長い長い会議だ。

じょうぐう庵(食べログ)

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