毛ガニ甲羅詰め

北海道札幌市 札幌駅前 居酒屋かけはし

ホテル違い

機内で食事を済ませると、まもなく着陸体勢に入ったとのアナウンスが入った。冬は夜が長い北海道だが、そろそろ春分だ。どんどん陽が長くなる。窓から見える夕日が美しい。この日の夕食は札幌駅前、店は北2西2にある居酒屋での会食だ。時間は午後八時。少し遅めだ。北海道に来たばかりの頃は、この独特の住所表示に戸惑ったが、今となってはとても便利に感じる。

この付近にはホテルが二つある。アパとリッチモンドだ。新千歳空港到着が午後六時なので、札幌に着くのは七時過ぎだろう。予約したリッチモンドにチェックインすれば、余裕で間に合う。そう考えていた。

ところが、私が予約していたのはリッチモンドホテル札幌大通。狸小路にある方だ。

なぜだ?

こんな間違いは滅多にしないのだが、何か他に考えることでもあったのか。仕方がない。サツエキ(札幌駅のこと)からタクシーでホテルに向かう。荷物を置いて一休みしたら、歩いてかけはしに向かう。夜のテレビ塔がキレイだ。

北海道経済センタービルの手前からすみれホテルを過ぎてさらに先へ。この辺りはよくわかる。この一年で何度歩いたか。アパホテルの向いに店はあった。何度か通ったことがあるが、この店には気づかなかった。

居酒屋 かけはし

個室に通されるとすでに何名かが部屋で待っていた。店員が焼き物用の野菜を持ってくる。この店の名物なんだそうで。特にしいたけ焼きは一品でGoogleで「居酒屋 しいたけ」と検索すればこの店が出てくるくらいだ。

さて、なにを食べようか。地元食材を生かした和食メニューが豊富だ。これは期待できるか。

刺身

人数が多いので、いろいろ頼めるのがいい。刺身は八角が食べたい。おいしいんだよね。ホッケ?まあ、いいけど、おすすめしないよ。鮮度がどうとかじゃなくて、刺身で食って美味い魚ではない。何事も経験だから、食べてみたら?

断面が八角形だから八角。甘くて美味い。脂がのってる。

ホッケはちょっとね。干物の方がうまい。

毛ガニ

毛ガニはまずはそのまま食べる。

次に味噌と混ぜてたべる。さらに七輪で温めて食べる。味噌が柔らかくなって身と混じり合い舌触りも滑らか。味も温かい方がうまい。温度にやって味が変わるので、ちょいちょい詰まむ。本来は2月までのメニューなのだが、この店を予約した知人が常連さんなので、無理を言って出してもらったそうだ。3月だとコスト的に合わないとのこと。

名物 巨大しいたけ焼き

しいたけは香り高い。そのまま食べても美味しいが残り半分は塩で食べる。美味い。軸は割いて焼いて食べる。雪塩が顆粒なので不思議に思って尋ねてみると業務用だとのこと。ネギ甘い。塩で食べる。下仁田ネギすごい。ソラマメも焼くのが美味い。我が家では定番だ。

ヤリイカ

ヤリイカ。食感よく甘みもある。げそ美味い。えんぺらも甘い。山わさびと和わさびと選べるが北海道だから山わさびだ。地物だ。

アスパラ羊

アスパラ羊はアスパラの太くて硬い部分をたべた羊。産廃だ。ジンギスカンをパイで包んで焼いたもの。まあ、こんなものかな。悪くはないよ。

甲羅酒

蟹の甲羅の身をそぎ取る。そぎ取る。これでもかと頑張ってみたが、店主は楽々とさらに身をかき出す。プロだ。完全に甲羅から身を書き出さないと酒に生臭が残ってしまうとのことだ。日本酒を入れる。火で炙る。熱燗は好きではないが飲んでみる。蟹の香りがほんのりする、いい酒だ。これは飲めるな。

この店は本店がススキノとなっているが、実は別の店である。この店のオーナーが本店を従業員に譲ったそうだ。だからホームページも本店とは別になっている。

〆さば

人によって好みの分かれる料理だ。真っ白いしっかり〆て昆布が効いてるのが好きな人がいれば、ほとんど生のようなのが好きな人もいる。私はほとんど生が好きだ。うん、うまい。

札幌駅付近でレベルの高い居酒屋をお探しなら、この店はお勧めだ。但し、店主が少々くどい人なので、客との相性を選んでしまうのが難かもしれない。

私のことは放っておいてくださいな。

札幌 活食 隠れ酒蔵 かけはし 北二条店

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