手打ち蕎麦 さくら
朝、起きてシャワーを浴びると、すぐにモノレールで空港に向かった。朝食はラウンジのおにぎりとトマトポテトチャウダーだ。新千歳空港からエアポート快速で札幌に着いたのは正午前。ホテルに荷物を預けると、さあ、お楽しみのランチタイムだ。
さて、何を食べようか。ホテルは大通の近くだ。時計台近辺よりは店が多い。色々あるが、蕎麦が食べたい。よし、蕎麦にしよう。ネットで店を探す。手打ちそばさくら。よし、ここに決めた。
Googleマップに従って歩くと、すぐに店は見つかった。札幌市内は中国人が多い。そして蕎麦は中国人にも人気だ。北京のスーパーでも「荞麦面(そば)」「烏冬面(うどん)」が売っているくらいだ。この店の看板にも中国語が書いてある。なになに?
「一番おいしい日本蕎麦です。」
ずいぶん大きく出たな。では、食わしてもらおうか、日本最好吃的荞麦とやらを。看板に偽りありか確かめてやる。階段を下りて地下一階へ。
メニュー
店の入口にはメニューが数多く置かれている。鴨鍋もこの店のウリのようだ。さて、なにを食べようか。店外のメニューを眺める。
- つけめん
- かしわそば
- ブタ肉そば
- 冷そば
「ブタ」がカタカナなのは、何かのこだわりだろうか。確かに惹かれるのだが、ここは鉄板の鴨せいろにしよう。
ドアを開けて店内に入ると、カウンター席に通された。結構、広い店だ。BGMは20年くらい前に流行ったJ-POPだ。山崎まさよし、懐かしい。
鴨せいろ蕎麦
そばがやってきた。つけ汁を飲む。いいねえ。カツオの香り、鴨の旨味がしっかりとつゆに溶け出している。ただ、つけ蕎麦の汁にしては薄口の気もする。
蕎麦は私の苦手な田舎そばだ。黒くて太い。ごわごわして喉越しはイマイチ。しっかり噛んで食べるやつだ。コシがあるというより、すいとんみたいだ。この方が蕎麦の香りが味わえると言う人もいるが、どうだろうか。鴨肉とキノコはうまい。
蕎麦をつけ汁にしばらく漬けたままにしてみる。ふやけたわけではないのだろうが、喉越しが滑らかになる。団子が麺になった。こうやって食べるものなのだろうか。冷たい蕎麦をしっかりと入れるのだから、つけ汁がどんどん冷たくなる。かけつゆも薄くというか水っぽくなっていく。もりそばならつゆを足せるが、かけつゆはそうはいかない。うう。秋田の再来だ。仕方ない。食べ続ける。やたら喉が乾く。水を飲む。
締めは蕎麦湯だ。少しトロッとしてるがサラサラで美味い。つけ汁は加えずに蕎麦湯だけを飲む。この方が健康的だ。熱さもいいくらいなので、冷めたつけ汁をまぜるとぬるくなってしまう。
意見の分かれる蕎麦だろう。私は苦手だ。やはり更科がいい。
手打ちそば さくら
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)